鴨(かも)・ 紀皇女


 

葦辺ゆく 鴨の羽がいに 霜降りて 寒き夕べは 大和し思ほゆ

志貴皇子 万葉集 1-64

軽の池の 浦み行き廻(み)る 鴨すらに 玉藻のうえに ひとり寝なくに

紀皇女 万葉集 3-390

軽の池の浦を泳ぎ回る鴨ですら玉藻のうえにひとりでは寝ないことだのに

 

葦の葉に 夕霧立ちて 鴨が音の 寒き夕べし 汝をば偲ばむ

防人の歌 万葉集 11-2750


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