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Architecture ≫
兵庫県立美術館
Architect ≫
安藤忠雄
Year ≫
2002
Place ≫
兵庫県神戸市
History ≫
震災復興のシンボル
Estimation
★★★☆☆
 

海沿いに立てられた、巨大な美術館。

TOPの写真の中央にあるヴォイドがゲートの役割を果たしエントランスへ導いてくれる。
どうしても海側がメインになってしまう立地なので、そのことを踏まえた面白い誘導計画である。

黒い建物に対して陰影の綺麗な石張りの壁面が、ゲートの存在を教えてくれる。

右の写真は海側から撮影したもの。
大きく張り出した庇がこの施設の特徴。

中庭的な空間。
2つの巨大美術棟に挟まれたオープンスペースだが、かなりの圧迫感がある。
限りある建築空間ではなく、その先にある大海原に対する開放性を強調する為の演出なのだろうか。

手前にあるのが、円形にくり抜かれた地下へのアプローチ。

展示室上部へ上るEVホール。
写真にある乳半ガラスのコアがEVシャフト。
コンクリートと乳半の対照的な素材感が、現代的な表現に感じる。

こういった階段は大好きだ。
壁面と同じコンクリートで、まるで1つの彫刻に見える。

安藤氏の作品を見ていつも思うことは、手摺がすごく邪魔。この作品は、まだマシな方だ。空間の演出や、極限までこだわる施行技術はすばらしいが、ディティールにはそれほどの凄みが感じられない。

施設の側廊。

壁面に連続するサッシュの陰が幻想的。

突き当たりの窓が単純なのが残念。

巨大美術館にしては、視界による変化があまりない。

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