≪ BACK ARCHITECTURE
Architecture ≫
TIME'S T&U
Architect ≫
安藤忠雄建築研究所
Year ≫
1984.1991
Place ≫
京都府京都市中京区
History ≫
高瀬川沿いに建つ、水面と一体化する商業ビル
Estimation
★★★★☆
 

京都における安藤氏の代表作ともいえるTIME'S。
この施設が竣工した当時はバブルで、商業ビルを造ると必ず儲かるという神話があった。
そんな時代からバブルが弾け、私が学生の頃には、
「安藤忠雄の商業施設はテナントが入っていない。客がいない」
なんて会話が飛び交っていた。
あまり事情もわからず、ただそんな噂を鵜呑みにしていたが、
2002年9月に訪れたTIME'Sは、そんな噂をかき消すほど人気があった。
正しく述べると、この周辺の環境が変わっていた。
非常に人通りが多く、高瀬川とTIME'Sが時間を経て一体化してるようにも見えた。

写真は正面から。奥にTIME'SUが見える。

 

無くなりつつなる「路地」を、この施設内に復活させるというコンセプトは有名だが、路地にしてはあまりに細く薄暗い。

この施設のコンセプトで一番気に入っているところは「高瀬川を敷地の一部に加える」というところである。

水面との差がほとんどないことが分かる。
よく完成したな、と思う。

北ちなみに、安藤氏の話によるとTIME'STが完成した時には、すでにUの設計を済ませ、その土地の所有者にプレゼンテーションを行っていたとのこと。 その当時は話にならなかったらしいが、4年後にオファーが来たらしい。
実際は、写真左に見える商業ビルの場所にも、連続して「TIME'S」を建築する計画が既に完成しているらしい。もちろん、勝手に設計だけしたらしいが。

何年後か、TIME'SVが完成しているかもしれない。

≪ BACK ARCHITECTURE
NEXT ARCHITECTURE ≫