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Architecture ≫
ヒルサイドテラス
Architect ≫
槇総合計画事務所
Year ≫
1984
Place ≫
渋谷区
History ≫
A棟からG棟まで、全7棟の複合住居施設。
Estimation
★★★★★
 

今やファッションの町、代官山のメインストリートに位置する。
この施設の一番の特徴は、その施設に面する歩道という外部と、施設に点在するパブリックスペースの連結である。
単なる営利的な商業空間、閉鎖的な住空間ではなく、あくまでも都市の一部として構築されている。

歩行者に対して、劇的なアプローチを構えている。

TOPの写真はC棟。
右写真はA棟。
両者を見ても、歩行者からの視界を考慮した低層のバランスいいヴォイド、機能面を完備するための上部ボリュームなど、利用者と街人への考慮が分かる。

写真はG棟の夜景。

初期に比べると、大きなボリューム。
ガラス面を多用した、初期とは別の外部への開放が感じられる。

ボリュームの造形以上に、外部に露出するディティールのこだわりが感じられる。

C棟。

緩やかな幅広の階段と、高さを抑えられたピロティ-越しに、さらに開放された空間が見える。先へ進まざるをえない。

槇氏の作品で、「段差」による空間構成があるように思う。
この施設も例外ではなく、「段差」「ピロティ-」「吹き抜け」といった段階を踏んで、外部、パブリック、内部へと空間を繋げているように感じる。

F棟からG棟を眺める。

このような歩行者的視線で見ると、ヒルサイドテラスの偉大な原因が、俄に分かる気がする。

F棟奥。

屋根とフレームの位置関係、バランスに造形美を感じる。

F棟内部。

手前から、奥の部屋、更に奥の部屋まで数段の段差を付けている。
単純だが、これだけで各「空間」が明確になり、互いの空間を認識できる。
(防垂が目障りだが・・・。)

ヒルサイドテラス、是非リピートしたい。

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