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Architecture ≫
国立西洋美術館(新館)
Architect ≫
ル・コルビジュエ(前川國男)
Year ≫
1959(1979)
Place ≫
台東区上野公園
History ≫
日本唯一のコルビジュエ建築。
Estimation
★★★★★

上野の森に、その巨匠建築がある。
横長のボリュームに、小窓とピロティが近代建築の訪れを感じさせる。

なんだか、「コルビジュエ」という言葉に圧倒され、安易にコメントできません・・・

ファサードのピロティー。

外壁には小石を埋め込んだパネルが使用されている。
これは、前川國男が日本風にアレンジしたという噂もあるが、 どちらにせよ、太陽の光を浴びて表情を変える外壁が、美術館としてのファサードを十分まっとうしている。

ファサードに少し突出したテラスのピロティ-。

他のピロティ-が円柱なのに対して、この柱が逆三角形に近いのはコルビジュエの造形美学なのだろう。

奥に見える建物は前川國男の東京文化会館。
師弟の作品が並ぶ貴重な場所であることを改めて実感できる。

展示室内部。

三角形にくり抜かれたトップライトに、十字架のような梁がかけられてる。
照明が多く取り付けられているが、コルビジュエの狙ったやわらかい光が想像できる。

前川國男による、新館の内部。

非常に高い天井で、吸盤のような穴が特徴的。

自然光を巧みに使用し、展示室内をやさしい光で包んでいる。

コルビジュエの旧館を一辺とした、中庭を挟んだロの字型のプランで、旧館と見事に合体している。

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