PC関係

NEC PC−9801RA21
 先日処分した、私の最初のPCです(1990年3月購入)。右サイドにある、2基の5インチFDDが時代を感じさせます(当時は5インチ・ミニフロッピーが主流で、3.5インチ・マイクロフロッピーはまだマイナーでした)。
 主要スペックを挙げると、
  CPU インテル 386(20/16MHz切替式)
      NEC V30(8MHz) 旧機種との互換性確保用CPU。
  RAM 1.6MB(専用スロットに10MB増設可)
  HDD なし(笑)
  CD−ROMドライブ オプションにすらなし

 今から見ると、何とも凄い構成です。HDDは当時「固定ディスク」と呼ばれ、内蔵モデル(RA51)も存在していましたが、SASIインターフェイス(SCSIの誤植ではないです)接続で、容量が40MB(!)ながら、RA21との差額は実に17万円(!!)という超高級デバイスでした(17万円はさすがにNECのボッタクリですが、市販品も10万円弱していました)。また、オプションに100MBの内蔵SCSIドライブもありましたが、当然庶民が買えるような値段ではありませんでした。
 そもそも当時PCはまだ仕事専用みたいなところがあったので、このRA21も本体の定価は498000円なんていう、今からすれば信じられない価格がついており、PC自体も高級品だったのです(購入価格は30万弱。でも、高いなぁ・・・)。
 しかし、当時は若かった私がこれを仕事に使うはずもなく(笑)、ゲームのみに使ってました。MS−DOS(3.3B)の普及により、NEC98シリーズがゲームのプラットフォームとして急速に拡大していく最中だったこともあって、楽しかったです。あの頃は今のPCゲームの惨状が信じられないくらい、上質のゲームが次々に発表、発売されてました。シミュレーション「大戦略V」から始めて、RPG「エメラルド・ドラゴン」その他買いましたよ、たくさん。バブルでしたねぇ。
 その後、DOSも3から5、そして6へと進化していきました。5は使わなかったですが、6.2のGUIには感動しました。MacOSも知ってはいましたが、当時の私には雲の上のOSだったから、それで十分だったんです。
 さらに時代はDOSからWindowsへと進み、386ではOSの処理すら追いつかなくなり始めます。それでもWindows3.1まではCPUを486系統に替えたりして現役で何とか動かしていたのですが・・・Windows95が出て、ついに第一線を退くことになりました。95も根性でインストールしたんですが、起動だけで数十分もかかってはさすがに変えざるを得なかったです(立ち上がったときは感動しましたけど)。
 で、私は安売りされていたPC−9821Xa9(Pentium90MHz搭載のWin3.1機)を買って、Win95マシンにしたのですが、このRA21もDOS専用としてしばらくは共用してました。が、なんと新しいXa9の方がWindows98に入れ替えたあたりで、RA21より先にお亡くなりになりました(泣)。
 その後うちでは自作DOS/V機が取って代わり、本機を含めNEC98シリーズを使うことはなくなり、ここ数年はこのRA21もずっと押入れの肥やしでしたが、現役時代は相当酷使したにもかかわらず最後まで壊れることなく動いてました。本当に名機だったと思います。





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