携帯電話

J−D03(ペールライラック)
 私が買った最初のケータイが、このJ−D03です。型番からわかるように、Jフォン(現Vodafone、以後このレポートでは「当該端末発売時の通信キャリア名」で表記することに統一します)の端末で三菱電機製。2000年9月22日発売。
 Javaはまだサービスが始まっていなかったので対応しておらず、16和音の着メロが使えること(Jフォンではこの機種あたりから使えるようになった)と、その音色の良さを売りにしていました。実際、16和音の着メロなら音質はSH08&T08より上です。
 当時はまだ液晶にTFTなどの高画質タイプは使われていなかったのですが(おそらくは消費電力の問題。当時からデジカメにはT08をも遥かに凌ぐ高精細液晶が使われています)、そんな中、このD03は液晶(256色表示)の輝度が高く、その美しい表示とフリップタイプのコンパクトなボディが私には大変魅力的でした。256色表示というと今となっては少なすぎる色数ですが、当時のD03を含めたJフォン端末はjpegファイルを表示できず、6KB以下のpngファイル(256色・8ビット)を読めるだけだったので、それでも何ら問題なかったのです。
 これを買う直前になってH″から初めて2インチの液晶(反射型カラーSTN液晶)を搭載した三洋製のRZ−J90が発売されたのですが、品不足で手に入らず、折り畳みが嫌だったのもあってこちらを選びました。今のH″の惨状を見ると、こちらにしておいて良かったと思います(最近はJフォンも悪くなってきましたが)。
 実は買って数日後、ケータイの扱いに慣れてなかった私はこいつを水溜まりに落として、いきなり水没させてしまいました。ショップのお姉さんに「修理はできません。機種変更してもらうしかないですね」と言われた時には本当に真っ青になりました。家に帰って、ばらして必死でドライヤーで乾かし、なんとか動くようにしましたよ。それから1か月ぐらいしたところで電源関係のバグが見つかり、リコールになって、新品に交換となりました。いやぁ、あのリコールには本当に救われました(笑)。
  その後、これは1年半くらい使いました。その間、液晶のために待受画像を自作しまくりました。当時は自作した待受画像をメールで簡単にPCから転送できるのがJフォンの利点でもありましたし(今はこの点ではauが最高でしょうね)。使っている間は特に不満はなかったのですが、機種変更したSH08と比べてみると画面のスクロールが異様に遅かった。結局何かにつけて反応が遅かったわけで、SH08に慣れてしまった後では「こんな反応の鈍いのを使ってたのかぁ」と思いましたね。



J−SH08(アイリスブルー)
 シャープ製。2002年2月1日発売。
 友人のTS11(ツーカーの端末で、ツーカーとしては初めて65536色表示のTFT液晶を搭載した機種)の表示の美しさにショックを受けたため、急遽機種変更を決意し(笑)、「折り畳み式が嫌い」とか何とかは無視して(笑)、その発売を知った当日にJフォンショップに駆け込んだという、私にとっては「思い立ったが吉日」な端末です。発売日から数日経過した後だったためどこも売り切れで、随分とショップを廻りました。予約殺到みたいな感じだったのですが、たまたま在庫のある店があって、その日のうちにゲットすることが出来たのはラッキーでした。
 売りは40和音着メロ、31万画素カメラ(CMOS)、そして初のカラー液晶背面ディスプレイ(実はあまり意味がない)と先代SH07より明るくなった2.0インチTFTカラー液晶(擬似フルカラー表示)です。Javaは先代から対応しています。ただ、31万画素カメラはその画像を端末の液晶でしか見る事ができないため、この機種では半ば宝の持ち腐れです(次のSH09ではPCに転送可能にすることで解消されましたが)。
 私はこの端末を美しい待受画面自作のためだけに購入していたので(笑)、機種変更したその日から待受画面を作りまくりました。ここで、Jフォン非パケット端末(0xシリーズ)用の待受作成法を簡単に説明します(T08は特別ですので後で次項を見て下さい)。
●転送のために使うJスカイには6キロバイト制限があるが、ウェブとメールで限界が違う(メー ルにはヘッダがつくため)。ウィンドウズ上の表示で、ウェブは5.87KB、メール添付は5.59KB(題名などの余計な文字は使わないこと)が限界なので、それ以下にファイルサイズを抑えなければならない。
●今の端末はjpegとpngファイル(256色)を使用できるので、アニメ絵のようなベタ塗りの画像は256色以下に減色の上pngファイル化、あとはjpegファイル化すると、圧縮の点で有利。
●pngファイルは色数が少なければ少ないほど圧縮が効くので、可能な限り減色する。また、単 一の色で塗られたドットが多ければ多いほど圧縮が効くので、アニメ絵ならばベタ面を単一の色に修正しておくとよい。
●jpegファイルは保存の際のオプション設定で圧縮率を変更して調節(JTrimなどのフリーウェアを使うと圧縮調節は楽)。画像のコントラストを低くすれば多少効率よく圧縮でき、モスキー トノイズ(明暗差の激しい個所に出るjpeg圧縮特有の波紋状のノイズ)の発生も少しは抑えられる。モスキートノイズ対策は元絵にソフトフィルターをかけるのが一番ですけど、当然ぼやけた絵になるので余りおすすめはしません。また、元絵もbmpとかでなくjpegにしておくと圧縮効率がいいらしいです(私は実感したことないのですが)。

 このようにして、この端末の限界まで美しい待受を追求してきたのですが、追求すればするほどJスカイの6キロバイト制限が痛くなってきます。jpegだと、どうしてもモスキートノイズが出てしまい、人の顔がシワだらけになってしまったり(・・・)。pngだと、色を削り込んだためにドットが目立ってしまってジャギーだらけに(・・・・・・)。正直、制限が12キロバイトまで緩和されるパケット端末に変えるか、いっそauなどの他のキャリアに鞍替えすることさえ考えましたが、結局そのコストを考えると思いとどまるしかありませんでした。
 しかし、そんな私の悩み(?)を吹き飛ばしてくれる端末がJフォンの非パケット端末として発売されました。それが次のJ−T08です。





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