ニュージーランド ケプラー・トラック  2007/1/11-1/14
                        Kepler  Track    Independent Tramping

ホリフォード・トラックを歩き終えて、再びテ・アナウのエッジウォータ・モーテルで2泊しました。1日はルートバーン・トラックの初日のコースでキー・サミットまでのワンデイウォークをしました。3年前にルートバン・トラックは全コースを歩いていますが、キー・サミットはちょっと立ち寄っただけでした。今回は時間がたっぷりあります。天気も快晴です。山頂の周遊コースを歩いたり昼食をとったり、昼寝をしたりしました。雪を抱いたMt、クリスティーナを始め沢山の山々の展望が見事です。


1/11 今回ニュージーランド旅行の主目的のケプラー・トラックに出発です。テ・アナウ湖の南端にあるコントロール・ゲートが出発地です。ここから1周67kの周回コースです。ボートでブロド・ベイに渡って海岸歩きの5.6kを省略する方法があります。当然コントロール・ゲートからの全周をするつもりでしたが、シュラフと自炊の食料を入れた13kほどのザックを担いでみて8名全員ブロド・ベイからの楽チンコースにしました。

ブロド・ベイの船着場 歩き始めの森 レインフォレスト

苔や羊歯やブナの木の茂った樹林帯を登っていきます。ボートで一緒だったドイツ人と英会話を楽しみながら登ったりもします。あっという間に樹林帯が終わり森林限界に出た所に標識があり「ラクスモーハットまで45分」を見たときは、あまりにも簡単に着いたなと思いました。其処からは展望が良く何種類かのデイジーの花があちこちで咲いていました。ラクスモー・ハットは4人ずつの囲いのある2段ベットで私達は早くに着いたので、下ばかりの良い場所を確保しました。

マウンティン・デイジー 遠くにラクスモー・ハットが見えます ラクスモーハット

台所は水道もレンジも沢山あり、ガスボンベを2個用意して行きましたが最後まで使う事がありませんでした。天気は申し分ないし、時間も早いのでラクスモー山まで2・5時間掛かりますが登りに行きました。(翌日はガスっていたので良かった)標識もない岩のゴロゴロした山頂からはテ・アナウ湖やマナポウリ湖が見えて最高の展望です。高山に住むオウムのケアがやってきて何箇所かでポーズを取ってくれます。

ラクスモア山へ ラクスモー山頂 ケア

小屋に戻り近くの鍾乳洞を見に行き、帰って夕食の準備です。今夜はラーメンとアルファー米のご飯、高野豆腐等です。7時半から管理人の説明会がありましたがニュージーランドなまりの早口でぜんぜん聞き取れません。幸いにもオーストラリア人と日本人のカップルがおられてその方に通訳をしてもらいました。(その後も色々とお世話になりました)

デイジー 苔のじゅうたん サウスアイランド・エーデルワイス

1/12  朝食は食パンでサンドイッチを作りスープとりんごをかぶります。弁当にアルファー米でおにぎりを作ります。
今日は山岳展望のメインコースです。しかし霧も掛かりやすく、風もとても強い所で管理人からストップが掛かる事もあるそうです。8時過ぎガスが一面を覆っていますが、風は全くありませんので出発する事にします。ラクスモー山のとりかかりまでは昨日に歩いています。ハンギング・ヴァレーシェルターに近づく頃から霧も晴れてきました。

霧の中を進む 霧が大分取れてきました ハンギング・ヴァレーシェルター

アイリス・バーンの谷を見下ろす展望台からはマナポウリ湖が綺麗に見えます。展望台を過ぎると急な下りになり、森林限界が終わりになって、おじいさんの鬚(オールドマン・ベァード)といわれる苔が垂れ下がった木があちこちで見られます。

狭い稜線歩き アイリス・バーンの谷とマナポウリ湖 オールドマン・ベァードが垂れ下がった木

嫌になるほど下っていくとやっとアイリス・バーンハットに着きます。5時過ぎに到着した人たちは11時過ぎにラクスモア・ハットを出発したので、霧が晴れていて展望が良かったとのこと。私達日本人はとても11時まで出発を見合すことは出来ませんでした。ハットの近くに滝があるので、見に行きました。外人が2人滝つぼの近くで泳いでいました。私達も足をつけましたが、とても冷たくて数秒で上がりました。今日の夕食はビーフンとご飯とおからなどです。

苔と羊歯の川筋 アイリス・バーンハット ハットの近くの滝

1/13 今日は羊歯や苔の多い森の中を下って行きます。同じような道で退屈します。アイリスバーン川に沿って進んで行きます。やがてマナポウリ湖が見えてきますが、モトゥラウ・ハットは中々でした。ここから1時間半ほどでレインボーリーチがあり、そこからテ・アナウ行きのバスが出ていますので、このハットには泊まらずに2泊3日で切り上げる人が沢山います。前の2ハットは50人ほど泊り客がいましたがここは20人ほどです。

アイリス・バーンハットの朝もや アイリス・バーン川の終点 モトゥラウハット

キウイ・ゾーン(夜にキウイの鳴き声がきこえました)にあるハットは前がビーチで泳げるようになっています。何人かは泳いでいますので、私達も始めは足だけをつけていましたが2・3人が服のまま泳ぎだすと、8人全員が泳ぎました。3日間の汗と服の汚れ落としとリフレッシュが出来ました。その後は晴天ですので砂浜で甲羅干しで服を乾かします。その後時間がたっぷりありましたので、3人コーラス部のメンバーがいましたので合唱がはじまりました。懐かしい歌が続き皆感傷に浸ります。

湖に入って遊ぶ 浜辺でのひと時 グリーン・フッテッド・オーキッド

夕食後は3日間同じように歩いてきたメンバーと英会話を楽しんだり、オーストラリアから来た子連れ2家族と腕相撲をしたり、じゃんけんで「あっち向いてほい」をしたりしておおいに国際交流を図りました。

1/14 湖に沿っての森の中を進み、途中湿地帯の展望台に寄り道します。モウセンゴケなどの湿地帯の花が咲いています。レインボー・リーチを過ぎてワイアウ川に沿って進みます。白い花が咲いたマヌカの木があちこちで見られます。川幅が広くなってきて、終着点のテアナウ湖のコントロールゲートに2時ごろに到着しました。

ブナ林のいたち取りの仕掛け箱 マヌカの道 湿原の花
遠くにコントロールゲートが見える 花一杯の終着点 コントロールゲートの標識

3時にタクシーを予約していましたが、来てくれません。周りに車待ちの人が結構います。3時半に予約した人もいます。3時40分頃になってやっとタクシーが来ました。私達だけのタクシーと思っていたのに、乗り合いのマイクロバスです。3時の人3時半の人皆一緒に乗り込みます。実に合理的です。。67k3泊4日のトランピングはここでお終いでした。その夜はテアナウのエッジ・ウォータモーテで、スーパーで買い揃えた食材で盛大に宴会が催されました。
翌日クイーンズタウンからオークランドに飛びました。オークランドで街の東側にある死火山の山ランギトト島に渡り1日をなにもない自然の中で過ごしました。9日間歩き廻った2週間もあっという間に終わってしまいました。気の合った楽しい8人のメンバー有難うございました。又一緒に行こうね。 
 
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