7月12日(金)
ドイツの旅も今日で7日目。ドイツ語といったら「こんにちわ」と「ありがとう」ぐらいしか
分らないのによく無事に旅して来れたものだとつくづく思います。
さて、今日は私の父がもう一度来たいと願っていたライン下りです。父は6年前に
フランクフルトにいる甥(私の従兄弟)をたずねて76歳でドイツまで一人旅をしました。
そのとき、ライン下りをしてすっかり気に入ったらしく、もう一度行きたいという父の希望を
叶えたものです。
朝食もそこそこにホテルをチェックアウトし、7:53発の列車に乗りリューデスハイムに
9:00に到着。ライン下りの船はリューデスハイムの少し手前、マインツから出ている
のですが、リューデスハイムからにしたのは、そこにワイン博物館と自動演奏楽器
博物館があったからです。この街は、フルーティーな白ワインの産地としてまた
大量消費地としても有名な街です。街の中心はワイン酒場の並ぶつぐみ横丁。
夜ともなれば生演奏をバックにダンスやゲームに興じる人たちで賑うそうです。
つぐみ横丁 |
写真で見ても分るようにブドウ 畑の様子は日本のそれとは 違います。こんな畑が一面に 広がっているんですよ。私 たちが行ったときは、緑色の 小さな房が出来始めていま した。 |
一面のぶどう畑 |
さて、ここからライン下りをしながら、デュッセルドルフに行く私たちは、旅行中の荷物をすべて
持っての移動です。駅にコインロッカーが無かったらどうしようかと心配していたのですが
幸いにありました。早速荷物を預けて、お目当てのワイン博物館へ。
ワイン博物館の看板 |
ここは、築1000年になる貴族のお城を利用したワイン関係の コレクションを展示した博物館。ワイングラスひとつとっても、 中世からバロック、ロココ、アールデコまで様々なグラスが展示 されています。お城の塔からはライン河の最高の眺めを 楽しめました。一階の中庭ではワインを試飲することも 出来るそうです。 詳しくはこちら |
そして次に行ったのが、自動演奏楽器博物館。 ここもワイン博物館と同じ時代の貴族の
館をそのまま利用したところ。18世紀以降の珍しい自動演奏楽器が350種以上もあり、
ドイツ最大のコレクションといわれています。何人か集まると実際に楽器を動かして見せて
くれながらガイドしてくれます。
私たちはドイツ人のグループに途中から参加したため、 日本語のテキストを貸してくれましたが、説明がドイツ語の為 細かい説明が理解できず、ちょっぴり残念!一通りガイド し終わったところで、一緒に途中参加したドイツ人カップルと 一緒に抜けていた説明を聞くことに。幸いその人たちは、 英語が理解できたため、英語でガイドしてもらいました。 (というと、いかにも英語が出来そうですが旅行会話ぐらい しかできません。) 詳しくはこちら |
自動演奏楽器博物館 |
つぐみ横丁で昼食を取った後、いよいよライン下りです。14:15発のKDラインの船に乗りました。
大きなスーツケースをごろごろ引っ張りながら船に乗り込んだのは、私たちぐらいでしょうか?
KD社のライン観光船 |
ライン河の源流はスイス東南部の山奥、アルプスにある ザンクト・ゴッタルト峠と言われています。河の総延長は 1000kmを超え、スイス〜フランス〜ドイツ〜オランダを 通って北海に注ぎ、歴史上、経済上大切な都市をはぐくんで 「父なる河」と呼ばれてきたそうです。 |
そんな歴史的なことを考えながら、リューデスハイム〜ザンクトゴアハウゼン間の約2時間の
船旅に出発しました。この区間は、周辺にもっとも多くの古城があり、ライン下りの観光の
ハイライトになっています。船の中では、ドイツ語、英語、フランス語、そして日本語の音声ガイドが
あり、古城の説明などをしてくれます。が、日本語は一番最後なので説明が始まる頃には、もう
通り過ぎていることがあり、すこし残念でした。 このライン下りで古城以外で有名なのが
『ローレライ』の岩、「なじーかはしーらねーど♪〜」のメロディはよく知られていますね。
ローレライ |
城 |
ラインくだりは、ザンクト・ゴアルスハウゼンまでおよそ2時間ほど続きました。
これから友人に会うため、ここから列車でデュッセルドルフに向かいます。(ライン下りの詳細はこちら)
ザンクト・ゴアルスハウゼンの駅で列車に乗り、コブレンツへ行き、
そこで特急に乗り換えてデュッセルドルフへ。
どうやら乗る予定の特急は遅れている様子。 駅員さんこの列車でいいのかと確かめると
「早く、早く乗りなさい」と乗せられてしまいました。
が、これが乗る予定の列車とは全然違ったのでした。
ドイツでの2回目のハプニングです。取っているはずの指定席もありません。
車掌さんに確認するとデュッセルドルフには行くとのこと。一列車早いのに乗ってしまったみたいです。
でも、遅れていたおかげで、ちょうど約束の時間に無事友人に会うことが出来ました。
友人は長いことこちらに駐在していらっしゃる方で、今日から二日間、近郊の案内をお願いしています。
この日は、ずいぶん日本食を食べていない私たちの為に、日本食レストランに案内してくださり、
夕食を一緒にいただきました。暖かい気遣いにとても嬉しかったです。
その後、明日の約束をして分かれました。