第3日目 (11月5日) 世界遺産ボロブドゥール遺跡観光  他 -その@ー

今日はこのツアーのハイライトともいうべき、ボロブドゥール遺跡への観光でした。
世界有数の規模を誇る仏教建築のボロブドゥール・・・・
この遺跡で朝日の昇るのを見ようと、今朝は3時起きで出発!!

ボロブドゥール史跡公園の中にある
ホテル・マノハラにチェック・イン。
普通、史跡公園の開門は午前6時だが
その頃には、もう陽が昇ってしまっている
のだそうです。
なので、ホテルの『Sunrise Package』に
参加という形を取ってようです。
チェック・イン後、そのままバスで遺跡の
すぐ近くまで行くと、ライトアップされた
ボロブドゥール寺院の全体が見えてきました。

ボロブドゥール遺跡は、自然の丘に盛り土を
して、その上に高さ23cmで統一された
安山岩のブロック100万個を接着剤などを
使わずに只積み重ねた『空積み』という
構造で造られているのだとか・・・・・
この遺跡は、出土した『カウイ文字』の
石碑の碑文から、824年の建造と考えられて
いるそうですが、何故か建造後、
1000年以上もの間、密林の中で火山灰に
埋もれていたそうです。
歴史的価値は明らかでも、多くの
秘密に包まれ、多くの謎が残る遺跡は、
私の心を捉えて離しませんでした。

ライトアップされた遺跡

遺跡の向こうに見える山と雲海

階段を上って寺院内に入ると、4層の回廊に
掘られた仏教にまつわる物語のレリーフが
目飛び込んできます。
このレリーフ、2500面以上あるそうです。

4層目の回廊から階段を上ると、視界が開け
ストゥーパが林立する円壇に出ます。
この釣鐘型のストゥーパは全部で72基あり、
切り窓から中を見ると仏像が安置されて
いました。

壁面のレリーフ

林立するストゥーパ

第一円墳の東側には、『幸福の仏像』という
のがあり、切り窓から手を伸ばし、女性なら
右足の指に・・・男性なら右手の指に
触れると、願いが叶うと言われています。

そうこうするうちに東の空から太陽が
昇ってきました。
雲海の向こうに厳かに昇ってくる太陽・・・
なんて荘厳で、幻想的なんでしょう・・・。
少し、雲がかかってしまいましたけど、
その素晴らしい景色に、早起きした甲裴が
あったというものです。
しばら朝日を眺めたあと史跡公園内の
ホテルに戻り、暖かいお茶と軽食を
食べました。

ボロブドゥールに限らず、有名観光地に行くと、お土産の物売りの人たちがいます。
私たち、日本人を見ると、お土産品を手にしながら「千円!千円!」と言いながら
付いてきます。そのしつこいこと!寺院を出て、ホテルのティールームでお茶を
飲んでいる間も柵の外に腰を下ろし、ず〜っと待っています。
3日間の観光で日本円で1万円も両替すれば、お土産がそこそこ買えてしまう
貨幣価値です。
お土産一つ千円で売れたら、彼らにとって結構な収入になるのでしょう・・・・
だから、向こうも必死に売ろうとしてきます。無視して歩き続けるのも
忍耐が要りました。


再び、バスに乗り、ジョグジャカルタのホテルに戻り、朝食を取りました。
それでもまだ朝の8時・・・・今日は一日が長く感じられそうです。

9時にホテルを出発して先ず向かったのは王宮。
ここは、ジャワ建築の粋を集めて1756年に
建てられたそうです。中には博物館があります。
右の建物は謁見の間だそうです。
建物の左手には、様々なガムランがありました。

←スルタンが住んでいる建物。
中にいらっしゃる時は、ドアが開かれている
のだとか・・・

ここから歩いてすぐのところに、「タマン・サリ」・・・
水の王宮と呼ばれているところがあります。
1765年に建てられた離宮で、かつてスルタンが王宮に仕える女性たちの水浴び姿を
眺めては楽しんだと言われているところ。
プールの周りには、スルタンがその夜一緒に過ごす女性を選ぶために覗いたとされる
小窓のある部屋がありました。
その場に立つと、かつてのことが頭の中に浮かび、優雅な水浴び姿を想像してしまいました。

小窓のある部屋

水の王宮を後にして、バスの駐車場まで、街の路地裏を歩きました。
ツアーではバスでの移動が多いので、こんなところを歩くことはめったにありませんが
私は、有名観光地もいいけど、こうした市民の息遣いが聞こえてきそうなこういう
ところを歩くのが大好きです。人々の生活が垣間見えるようです。

そのAへ続く