「キミ、新しい精霊と契約するにゃ」
最初は違和感でしかなかった師匠のこの語尾も、いつの間にかしっくりくるほどに浸透している。不思議なものだと思った。
契約しすぎはよくないんじゃ……と反論してみる。
「何言ってるにゃ。契約したからといってその精霊がいつまでも強いわけじゃないにゃ」
それは判るけど……。
「けど、何にゃ?」
管理が大変だし……。
「それは言い訳にゃ。だいたいキミが精霊たちを管理しているところなんて見たことないにゃ。いっつも同じ精霊ばっかり使ってるにゃ」
……さすが師匠。よく見ている。
「契約石(クリスタル)は十分あるにゃ? 早速契約にゃ!」
この契約も、ランダムじゃなくて選ばしてほしい。というのは心にしまっておく。
「今回は一気にいくにゃ!」



「……なんということにゃ」
盛大なため息をつかれてしまった。……つきたいのはこっちの方だ。
「聞いたことあるにゃ。これが噂の……『キシダンブロック』とかいうやつにゃ」
もう契約石が底をつきそうだよ。
「にゃにゃにゃ……」
だいたい契約したことある精霊とまた契約するって……どういうこと?
「こっちが知りたいにゃ」
ゆっくりと、しかし確実にため息をつく。残った契約石は……。
「キミ!」
え?
「ちょっと邪気を払いにいくにゃ!」
……邪気の問題ならいくらでも払うよ。
つぶやきながら、どこかへ駆けていく師匠の後を追った。
P.S.超絶不調ッ!!!w