もぉー君、がぉ-君、ぴょんちゃん物語

 

ここは、初代うしさんの印刷所です。

リム印刷所といいます。

中に入ると、ガチャガチャ、ガチャガチャと 印刷機が働いていました。

(印刷屋さんごめんなさい。印刷機どんな音がするか分かりません。これだったら、くつわむし?)

おじいさんが始めた時から休まず働きずめの活版印刷機は、現役選手です。

新しい仲間たちに混ざって頑張り続けています。

おじいさんは、1日の仕事が終わると、

毎日、印刷機の手入れをしながら

「ご苦労さんやなぁ。明日も元気で頑張ってやぁ!」と、

話しかけていました。

おじいさんは音楽が、大好きでした。

機械の手入れをする時も、

印刷のお仕事をする時も、

いつも楽しく聞いていました。

活字さん達も、リズムに乗って踊りだしそうです。

印刷機さんも嬉しそうに機嫌よくリズムに合わせて、働いています。

リム印刷所は、こうして おじいさんも機械たちも、

毎日楽しく お仕事を、していました。

 

リム印刷所の父さんは、お仕事の都合で、お家をなが〜い間留守にする日もありました。

そんな時は、おじいさんと、母さんと、3人の子供たちは、お留守番です。

もぉー君、がぉー君、ぴょんちゃんの3人兄弟です。

 

おじいさんは、お仕事が終わると いつも3人の子供達と一緒に遊んでくれました。

そうして 父さんが留守の時は、おじいさんがお話をしてくれました。

みんなの父さんは、大切な仕事をしているんだよ!

3人は、大人になったら、何になりたいのかなぁ?」

おじいさんは子供たちに聞きました。

一番下の女の子ぴょんちゃんは、

「私は、大人になったら探偵になる。」

と、元気よく答えました。

次に2番目のがぉー君が、言いました。

がぉー君は、今年小学校1年生になったばかりです。

「学校の先生がいいなぁ・・・

学校の先生って偉いんだよ!

僕の知らない事、な〜んでも知っているんだよ!

でもね、印刷屋さんの事 知らないんだって!

だから今度詳しく、教えてね!って言ってたよ。

それと、飛行機のパイロットになって、大空を飛んで世界中の国々を回って、

いろんな人達と、楽しいお話がしたいな・・・それに、パソコンのお仕事もいいなぁ」

夢は、どんどん広がってゆきます。

一番上のもぉー君も続いて言いました。

「僕は、大人になったらロケットに乗って宇宙に行ってみたいなぁ・・・

そして、本当に地球が青く見えるかみてみたいなぁ・・・

でも僕、印刷屋さんのお仕事も大好きなんだ!

だから大人になったら、おじいさんと一緒に

ここで働きたいんだ!」

おじいさんは、目を細めて3人の子供たちの

お話を、嬉しそうに聞いていました。

 

 今日はここまで!          続きは出来次第ということで・・・お楽しみに!

 

                               MIYU

 

★戻る★            ★第2話へ★