★2003年6月29日 MITSUBISHI  LANCER  EVOLUTION [  試乗レポート

 

 

 

O氏のランエボ[も十分な慣らしを終え、ようやく「他人にも少しくらいステアリングを握らしたろか・・・。」という気持ちになったのか、試乗させてもらうことになった。

ランエボ[では、エンジンフード上のエアーアウトレットが40mm程度前方に移動され、開口部面積が60%拡大した。
フロントバンパー中央部のインタークーラーは、開口部面積が10%広げられ、冷却効率を高められた。

そして、フルカーボンのリヤスポイラー。空力特性の向上と軽量化が図られている。
左右のウイングを支える垂直翼と水平翼はすべてカーボン素材! エボVIIのABS樹脂製より2kgも軽量で、かつエボVおよびVIのアルミより強度が高い。

 

そして、ようやくGSRを試乗。スターターを回すと、4G63型エンジンは軽快に目覚めた。
6速MTを1速にシフト。テストコースでレッドゾーンの7000回転近くまで引っ張る・・・さすがに速い!!
私のフォレスターなんかとは比べ物にならないくらい。特に3000回転からのターボトルクが強力で、実に軽快そのもの!!
DIFIのブースト計は1.3kg/cm2近くまで一気に駆け上がる。

今回は吟味していないが、ナビはパイオニアのAVIC-DRV150、オーディオはアルパインのCDA-9807J、スピーカーもDLC-166Aを装備し、音響効果を高めている。

エンジン特性は、ターボエンジンの常で、2000回転以下ではさすがにブースト圧がまだ立上がらず、トルクはおとなしい・・・が、フルスロットルで2500回転を越える付近から、急速にトルクが高まり、レカロのバケットが背中を蹴飛ばすようになる。

そのままグングンと加速し、7000回転のレッドゾーンまで一気にタコメーターは一気に回る。
もっとも、6000回転からは加速がおとなしくなるが、体感上は余程冷静に観察しないとトルクのドロップは感じない程。

加速中、6速MTはスムーズにシフト出来る。左右のセレクターの幅も狭いのでスポーティ。
時速100kmの時、6速では2500回転、5速では3300回転、4速では4000回転、3速では5500回転で、ワインディングでは気軽にシフトできて使いやすい設定になっている。
テストコースの短い距離でもストレートでは軽くリミッターを越すパフォーマンスを見せる。空力特性効果の高さも素晴らしいの一言。
また、サス、シャシー剛性の高さと、ENKEIの6本スポーツアルミホイール、ヨコハマA046、235/45ZR17のタイヤにより、非常にリニアな応答感がある。
しかも、締ったダンパーながらガチガチではなく程よくロールする足回りであり、一般道路でも十分使用出来る乗り心地だと言える。

今回は、ランエボ[の性能を身を持って知らされたかの様な試乗。これに対抗するにはインプレッサしかない!!
O氏はこのランエボ[を高速巡航向けにチューンナップする計画。今後の変貌振りが楽しみである。

 

ForesterのTOPページに戻る