★2003年6月22日 SUBARU  NEW-LEGACY  試乗レポート

 

 

 

 

今回もお馴染みのO氏と共に、NEWレガシィを試乗するためSUBARUに行く。
エンジンラインアップは、191kw(260ps)/343Nm(35.0kg-m)の2000ccDOHCツインスクロールチタンシングルターボ(MT車で280ps)を筆頭に、2000ccDOHC(180ps/20.0kg-m)、2000ccSOHC(140ps/19.0kg-m)のNA系2タイプの計3タイプのユニットを設定。
グレードは大別すると2.0GT、2.0R、2.0iの3グレードで、2.0GTには18インチを履くspec.Bを設定。2.0i以外には5速MTも設定する。
試乗車は2.0GT spec.Bのツーリングワゴン・・・ついでにマフラーはSTI製を備えている。

ゆっくりと発進しテストコースに向かう。

早速テストコースに入る。
アクセルを全開にした途端・・・理屈なしに速い! アクセルのレスポンスも従来型より向上しており、クイックな反応を見せる。
エンジンを等長・等爆式にし、特性はレスポンス良くトルク特性もフラットで、高回転まで気持ち良くレッドゾーン近辺まで回ってくれる。
先代レガシィが弱点としていたトルクの谷間(1つ目のタービンと2つ目のタービンの切り替えポイントで発生する)も、当然全くなし。
また、ATは5速ATになったため、ギヤとギヤのつながりが良くなった。

テストコースの直線では雨の路面で滑りやすい悪条件をモノともせず、160km/hまで何不安なく到達する。
・・・しかしながら、18インチタイヤのロードノイズが「がー!」、Sti製マフラーの粗雑な排気音が「バラバラバラー!」っと耳につき、レガシィ独特のジェントルマンっぽさがかき消されていて、試乗車に限っては不満が出てしまう。

車重は新型B4で言うなら1410kg(MT)、インプレッサWRX・STiバージョンの1440kgより軽い。
ツーリングワゴンはそのB4より20kg重いだけ。このくらいの重量差だと、相当敏感なドライバーでも体感できないと思う。
ワゴンボディとセダンボディの重量差20kgって、凄いこと。普通のクルマだと60kgくらいの差はあるし、先代レガシィを見ても40kg差。
このあたり、スバルらしい徹底振りが伺える。
タービンは2ステージツインタービンから、チタン製の大型タービンにした事でタービン径がひとまわり大きくなっているが、30kgも軽くなった。

そして、前車が迫ってきたあたりでブレーキング! 
新型レガシィは、従来型よりブレーキ容量を大きくしており、性能&利き味ともに良好である。
軽量化もブレーキ能力向上の大きな要因になっているのだろう。
インプレッサのようにブレンボ製ではないが、 ローター径17インチ、幅30mmという大型サイズに拡大されているため、全く不安はない。 
踏みごたえも非常にしっかりとしていた。ABSの効きも正確で、滑りやすい路面でも信頼感が高い。 

テストコースを終え、近所の公園の広い駐車場でO氏が八の字にハンドルをフルに回し急旋回を始める。
スペックBの18インチ仕様は、ステアリングにしっかりとしたハンドリング感を感じるが、挙動はすこしピーキーな感じがする。
17インチの方が、乗り心地とハンドリングのバランスがいい筈。 

タイヤが焦げ臭くなったところ(試乗車でそこまでするか・・・?)で、エンジンを休める。

総括して言うと、個人的にはインプレッサの荒々しさが好きなので次回購入の候補には入らないが、NEW-LEGACYは洗練されたフォルムと特性の向上でより魅力が増した。一般的なユーザーには素晴らしい車の一つだと言える。

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