ノーマは2000年?月、甲状腺機能低下症と診断されました。

1999年5月ノーマ家はお引越しをして、念願の一戸建て犬となったわけですが、
新居に入って約2週間後、「ニャーニャ」が仲間入りしました。

それまでノーマは一人っ子状態で、いつでもまさのすけとお世話係が自分のほうを100%向いていて、それがごくごく当然の毎日を送っていました。

まさのすけとお世話係は多頭飼いに少しあこがれていて、あまり友達犬と遊べないノーマに妹がほしいと思っていたけれど住まいがマンションだったのでガマンしていました。

それに、次のコを受け入れるにはノーマの性格はすこし難しいかも・・・と思う反面、案外うまくいって仲良くしている様子なんか見られたらウレシイ・・・。
と次のコがほしくもあり、躊躇するところもあり・・・といった状態だったのです。

ところが、ノーマの弟にするつもりは最初はなかったものの、弟「ニャーニャ」がやってきました。

はじめての人間以外の家族。しかも猫。
それまで、ノーマは平和的性格ではありますが、猫に対してだけは、いつも全身の毛を逆立て、脚をプルプルさせて吠えかかり、追っかけていたのです。

それなのに群れの仲間になれと強制されたノーマは夏のあたりから少し様子がおかしくなりました。

白目の部分が充血しており、病院では涙の量が正常の範囲のギリギリにまで減少している、とのことでした。

薬をいろいろ変え、治療を試みましたがなかなか治りませんでした。

また、目の症状の他にも何だか元気がなく、だるそうにしているので、そのことも相談しました。

症状からすると「甲状腺機能低下症」が考えられるとのことで血液検査をしましたが、正常値といえる範囲でした。

そしてそのまま年が変わり2000年2月。
まさのすけが帰宅すると大喜びするはずのノーマが「あ、お帰り」といったような態度でまさのすけを見るとすぐに寝そべってしまったのです。

まだ子犬のとき、ノーマはまさのすけになかなかなじまなかった頃がありましたが、そのとき以来の態度で、お世話係もまさのすけも「どうしたのだろう?」と思いました。

甲状腺機能低下症?ゴールデンに多いと言われているこの病気。
これなんだろうか?
でも、犬の病気の本には「毛が抜ける」「皮膚が黒ずむ」とある。
これはないよねぇ?だから違うんだろうか?とお世話係は思っていました。

その後もあまりウレシイウレシイ!といった様子が見られず、ニャーニャのことですねているのかとも思いましたがもうニャーニャが仲間になって約8ヶ月、慣れてもいいはずのこの時期にふさぎこんでいるのも何だか不思議で、どこか身体が悪いのでは、と思ったお世話係はフィラリアのお薬をもらいに行ったときに病院でまたまた相談しました。

そう。夏に脱毛したまま今年はなかなか冬毛にならない・・
その上、肩甲骨のあたり左右対称に皮膚が黒ずんでいる!!!

これはやはり甲状腺機能低下症なんじゃないだろうか?
左右対称になって黒ずむなんて!本のとおりだ!
それも先生に言ってみました。
犬の病気の本には「脱毛する」とよく書いてあるけど、正確には「脱毛」するんではなくて脱毛して次の新しい毛がなかなか生えない、だから「脱毛」しているように見えるんですよと先生は言われました。なるほど・・・

先生も症状からして疑われるのはやはり甲状腺機能低下症。ゴールデンには多いし、と言われました
でも夏から何度か検査してもらってそのたびに正常の範囲内だったし・・・?
と先生も悩んでる様子?

で、聴診器でノーマの心拍数を数える先生。
うん。やっぱりおかしいね。動物病院でこの心拍数は。

そう。あんまりドキドキしてないノーマだったのです。
避妊手術以来あんなに怖がった病院でドキドキしないなんてありえない!

そしてもう一度血液検査をすることに。フィラリアの検査のために採血する、その量をちょっと多めに取って甲状腺の検査にまわすことになりました。

1週間後、検査の結果が出ました。
0.3
ほとんど甲状腺ホルモンは出ていない状態だったのです。
甲状腺機能低下症はゴールデンにとても多い病気です。
そして直りません。
これから一生薬を飲み続けなければなりません。
でも、ちゃんと薬を飲めば、足りないホルモンを補いさえすれば元気に過ごせますよ、とのことだった。

一ヶ月この薬を飲み続け、また一ヵ月後に血液検査をしましょう。
それで数値が良くなっていればこの病気に間違いがない、ということです。
先生はそう言いました。

そして薬を飲み始めて2週間ほどするとノーマの目に光が戻ってきたような感じでした!
あんなにダルダルにお散歩してたのにシャキシャキ歩き、なんとデンタルコットンを振り回して私達に遊びをせがむようになりました!

よかった!なんだか元気になってきた!
やっぱりずっと甲状腺ホルモンが足りなかったんだ!

原因がわかれば、あとはそのためにできるだけの治療をしてもらうこと。
私達にできるのは毎日決まった量のお薬をノーマに飲ますこと。

これでもう大丈夫だね。
もう直らないという事実は悲しいけれど、ちゃんとお薬のみ続けていこうね。

甲状腺機能低下症

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