前ブドウ膜炎

目が赤く充血しているノーマ。なぜ?すごく赤いよ。
白目の部分が・・・
でも痛がってないし、気にしてない。
???どうしたんだろう?

1999年4月にノーマ家はお引越ししました。
そして5月、ニャーニャがノーマ家に仲間入り。

ストレス?よくわからない、とにかく病院に行かなくちゃ。

検査してもらったけれど目に傷もないみたい。
でも眼圧が測れない。どうして?
機器がおかしいんだろうか?
犬の眼圧を計るのってちょっと怖い。
人間は目を開いてシュバって空気が目にあたるあの機械で計るけど、犬や猫は「はい、目を閉じないでね〜」って言ったってそりゃ無理だもの。
だから機器を直接眼球にあてて計る。(T_T)
もちろんその前に麻酔の点眼があるけど。

そして眼圧だけじゃなくて、涙の量が少ないことがわかった。
涙の量はリトマス試験紙みたいなものを目に入れて、どこまでぬれるか・・・で分かるんだって。
そしてその検査の結果ノーマの涙はどうにか正常といえる範囲のギリギリの量しか出てないって。

とにかく眼圧を高めるためのお薬と涙の量も少ないから涙の量を増やすお薬もと渡されました。

・・・でも、ぜんぜんノーマの赤目は治りませんでした。
今までずっと信頼してた病院だけど、友達の他の病院に行ってみたら?と言ったセリフにちょっと心が動いたりもしました。
東洋医学に頼ってみようか?とも思いました。
どうなってるんだろう?・・・でもとりあえず涙が足りないんだから点眼薬で補充するしかないね・・
毎日毎日涙のための点眼。
一生こうして涙を足していくのかなぁ?

どうしてあげることもできなくて日々過ぎていきました。

そして9月。
ある日、ノーマの目がおかしいとまさがメールしてきました。
瞬膜が半分閉じてきていて、目をシバシバしているって。

どうしたんだろう?
何かで目を傷めた?きっとそうだよね・・・そう思いたかった。

ドキドキしながら病院へ。甚大な病気だったらどうしよう?
目は以前にも角膜ジストロフィーって言われてこのまま目が見えなくなるのかと悩みに悩んで
ワタシの角膜をあげてもいいとすら思ってた。その後病気はすすまなかったけど。
(特に治療も何もしなかった「角膜ジストロフィー」は病気一覧にあげませんでした)

「前ブドウ膜炎と思われます」とノーマの目を診察した先生は言われました。

先生曰く、目は軟骨も何もなくて球形をしている。
それは眼球の中に液体がいっぱい入っているからそれで丸く形を保っている。
そしてその液体は常に入っては出て行く、を繰り返している。
ノーマの場合、何らかの理由でその液体が眼球に入ってこなくなってしまって、
液体が足りないがために眼球がシュワシュワとしぼんでいる状態、とのことでした。

涙の量も足りないけれど、眼球の中の量も足りないんだね。
以前に眼圧を測ったときに計れなかったですね・・・とカルテを見ながらこの病気に気付けなくて申し訳ありませんと先生は謝った。

そうだったのか。あの眼圧が測れないっていうのは機器がおかしいんではなくて、
測れないほどノーマの眼圧はあのときから下がってたってことなのか・・・
まさか測れないほど低かったとは。
その後眼圧を上げるためのお薬ももらっていたはず。あれも効かなかったということなのか。

多分前ブドウ膜炎だと思います。
でも私も人間です、この診断に自信はありますけど、間違いだという可能性も残念ながらあります。
だから、今夜よく様子を見てください。
これから注射をしますが、これが効いて状態が改善すればこの病気です。
だけど、状態が良くならなかったら、すぐ!明日!連れてきて下さい。
いいですね?絶対ですよ!明日ですよ!
と先生にきつ〜く言われて「はいいい〜〜〜!」と鼻息荒く返事をしました。

そしてその夜、まさのすけはほどんど寝ずにノーマの様子を見ていたらしい。

翌朝、瞬膜もちゃんと下りて、目を明るく開いているノーマがいました。

よかった!先生の診断は間違ってなかったんだ。
その病気だったんだ・・・・

9時になって、すぐ病院に電話しました。
元気になってます。目も開いてます!

そうですか。状態が良くなったのはよかったです。また今日連れてきて下さい。
様子を見せて下さい。そして治療続けましょう。と言われました。

そしてまた病院へ。
先にも言ったようにステロイドしか効かないのです。
飲ませる量は気をつけて、徐々に減らしていきましょう、と言われました。

そう。このステロイド。
ノーマはたいぶ辛かったようでした。

服用し始めてから呼吸数が異常に多くなってしまいました。
常に夏の犬状態。ハアハアハア・・・。
そして水をがぶ飲み。
そしてそしてものすごい食欲。
自分の出すウンコをすぐさま拾って食べようとするほど。
お薬のせいなんだよね。辛いなぁ・・・
それでも、病気がぶり返すのが怖い。薬はのまないと・・・・

そして徐々に薬の量を減らし、目も正常のまま、
ゆっくりと回復したのです。

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