異なるパッチの共存方法

- TROUBLESHOOTING GUIDE -

■ パッチの共存はなぜ必要か

2004年8月28日現在、AoCには2種類のパッチが存在し、オリジナルのバージョンも含め、『1.0』『1.0b』『1.0c』というバージョンがあります。このバージョンが異なる環境同士では対戦することができませんので注意が必要です。

IRCやIGMでは主に『1.0b』が使われているのに対して、ZONEでは主に『1.0c』が使われています。このためIRCとZONEの両方で対戦をしたいというときにパッチのバージョンを適宜切り替えてやる必要があります。

また、リプレイに関しても『1.0b』で記録されたリプレイは『1.0b』で、『1.0c』で記録されたリプレイは『1.0c』でしか再生することができません。ネット上にはいろいろなバージョンで記録されたリプレイがありますので、リプレイのバージョンに合わせて、この場合もパッチのバージョンを適宜切り替えてやる必要があります。

しかし、一度インストールしたパッチはアンインストールすることができません。そこで、ここでは複数のバージョンの実行環境を共存させる方法を紹介したいと思います。

■ パッチの共存手順

ここではパッチが全く適用されていないことを前提として解説していきます。もし既にパッチを適用している方はお手数がですが、一度AoCを再インストールして『1.0』のバージョンに戻しておいてください。

まず、『1.0b』パッチを適用するまえに『1.0』の実行環境を保存しておかなくてはなりません。そこで、以下のフォルダをデスクトップなどに適宜コピーしてください。

C:\Program Files\Microsoft Games\Age of Empires II\Age2_x1

『Age2_x1』フォルダをコピーできましたら、フォルダ名を『1.0』など分かりやすい名前に変更しておきます。次に『1.0b』パッチを適用します。現在、公式ページから『1.0b』パッチはダウンロードできなくなっていますので、お持ちでない方は以下からダウンロードしてください。

Version 1.0B アップデート プログラム

『1.0b』パッチの適用が完了しましたら、最初と同じ手順でデスクトップなどに『Age2_x1』フォルダを適宜コピーしておきます。この場合もコピー後にフォルダ名を『1.0b』など分かりやすい名前に変更しておきます。

次に、『1.0c』パッチを適用します。以下の公式ページからダウンロードできますので、お持ちでない方はダウンロードし、適用してください。

Version 1.0C アップデート プログラム ダウンロード ページ

『1.0c』パッチの適用が完了しましたら、今度はフォルダをコピーする必要はありません。デスクトップなどにコピーしておいた『1.0』と『1.0b』というフォルダを次のフォルダに移動してください。

C:\Program Files\Microsoft Games\Age of Empires II

こうすることで、『1.0』フォルダ内の『age2_x1.exe』を実行すると『1.0』が、『1.0b』フォルダ内の『age2_x1.exe』を実行すると『1.0c』が、『Age2_x1』フォルダ内の『age2_x1.exe』を実行すると『1.0c』が起動されることになります。

あとはそれぞれのフォルダ内の『age2_x1.exe』に対してショートカットを作成しておき、起動したいバージョンに対するショートカットを実行すれば、目的のバージョンが起動されることになります。

実際に目的のバージョンが起動されているかは、AOCのメインメニューの中央上部の『Age of Empires II』と書かれた横断幕をクリックすることで現在のバージョンを確認することができます。あるいはマルチプレイヤー画面でプレイヤー番号の右側に『CD 1.0b』といった形でバージョンが表示されるので、ここでも確認することができます。

■ 諸注意

ZONEやIGMなどゲームが自動的に実行される場合は、『Age2_x1』フォルダ内の『age2_x1.exe』が実行されますので、『1.0c』パッチが適用された環境でゲームが起動することになります。ZONEでは『1.0c』パッチが主に使用されていますので、これで問題ないですが、IGMでは『1.0b』の方が主流となっていますので、フォルダ名を適宜変更してやる必要があります。具体的には、ゲームを起動する前に、

『Age2_x1』 → 『1.0c』
『1.0b』 → 『Age2_x1』

のようにフォルダ名を変更します。これで自動的に起動されるバージョンが『1.0b』パッチに変更されたことになります。

『1.0c』パッチで自動実行によりプレイする必要が生じた場合は、逆の手順で

『Age2_x1』 → 『1.0b』
『1.0c』 → 『Age2_x1』

というように変更します。

最後に、注意点として『1.0b』や『1.0c』のバージョンの『age2_x1.exe』を『1.0』のバージョンで実行すると致命的な起動エラーが生じてしまうということがあります。『1.0b』と『1.0c』のバージョン間では『age2_x1.exe』ファイルを変更するだけで、起動バージョンを変更することができますが、『1.0』との間ではこれができませんので注意してください。

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