---------- 車両解説 ----------

1220系

 大阪線で近鉄初VVVFインバータ車1250系(現1422系)の量産車(1252系と称した)を製造するに当たって、インバータ制御装置を1252系は三菱製のものを採用することとなったが、日立製インバータを採用したものについては形式を区分して1220系とし、1987年(昭和62年)3月に1221Fが、同年12月に1222Fと1223Fが投入された。車体は1252系に準じ、車体幅は2800mmとなり裾を絞ったものになった。量産車として製造されたが、1224F、1225F製造途上で通勤車全線共通仕様に伴った設計変更が生じたため1230系に移行し、1220系は3編成6両の世帯にとどまった。
 次世代一般車両登場を控えた2023年(令和5年)、接客設備改善と運行機器関連のリニューアル工事が施工され、外観は前面と側面の行先表示器をカラーLED式表示器に交換し、前照灯部をLEDの標識灯に変更、従来の標識灯部をLEDのヘッドライトとし視認性の向上を図った。また前面の左右には転落防止柵が設置され印象が変化した。車内においては車内照明をLEDの間接照明とし、座席はドア側端に透明デザイン板を施したものに変更、両端と中央寄りに天井とを繋ぐポールも追加された。
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大阪線のローカル運用に就くリニューアル工事前の1220系 リニューアル工事施工後の1220系
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 ク1320形(Tc) + モ1220形(Mc) 
1221 + 1321
1222 + 1322
1223 + 1323

2023年12月30日 更新

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