---------- 車両解説 ----------

16400系(ACE)

 1996年(平成8年)6月、南大阪線用として標準軌用22000系「ACE」の車体を基本とした狭軌用16400系の運用を開始した。吉野側からモ16400形(Mc)+ク16500形(Tc)の2両編成でモ16400形に主制御器、ブレーキ受量器及びパンタグラフを、ク16500形に補助電源装置、コンプレッサー及び汚物処理装置を搭載した。なお、先頭は貫通式とした。

 制御方式は、IGBTを用いた3レベルVVVFインバータ制御方式を採用し、従来のGTO−VVVFインバータ制御方式と比較してモータに流れる電流が滑らかとなり、主回路構成機器の小型軽量化を図ることが可能なった。また素子の高速スイッチングが可能となったことで中低速に於けるインバータ制御特有のモータうなり音を低減している。南大阪・吉野線では2両編成での単独運用が多いことを考慮して1C2M制御×2群として一方の回路が故障しても運転が継続可能としている。台車は22000系のものをベースとして空気ばね及び基礎ブレーキ仕様などを見直し、狭軌用に新設計したボルスタレス台車で曲線走行性能の向上、軽量化、省メンテナンスを図っている。

 2015年(平成27年)3月から車体更新工事が施され、前照灯のLED化や電気連結器の増設、シートなどの内装更新とモ16400形運転台後部デッキ寄りに喫煙室が設置された。
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16400系運用の吉野行き特急 車体更新が施工された16400系
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塗装変更後の16400系
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←阿部野橋/吉野→
 ク16500形(Tc) + モ16400形(Mc) 
16501 + 16401
16502 + 16402

2019年 2月 9日更新

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