---------- 車両解説 ----------

5800系

 1997年(平成9年)8月、近鉄では来る21世紀に於ける通勤輸送サービスのあるべき姿を追求する中で「デュアルシート」を装備した5800系3編成18両を新造した。奈良方(上本町方)よりク5300+モ5400+サ5500+モ5600+サ5700+モ5800の順に組成され、基本的にM−Tで1ユニットとしている。標準軌共通車体を持ち、他通勤車両と同一構造、部品を使用した。L/CカーのLCの字間に転換をイメージしたグラフィックロゴを製作し、カラーシールを先頭車運転席後部戸袋部と「デュアルシート」を配置した2連窓下部に、エッチング板を先頭車運転台窓下部に取り付けた。側扉間には3脚ずつの「デュアルシート」を設け、運転台の総括制御スイッチにてロング/クロスシートの切り替えを行う。またクロス状態では足踏みペダルにてシートを180度回転させることも可能である。
 奈良線用6連5編成、大阪線用6連2編成、名古屋線用4連1編成が在籍し在籍している。当初、大阪線用5811Fのサ5711にはトイレが設置されていなかったが、奈良線用5803F製造時にトイレ付きサ5711を新たに5811Fに組み込み、従来のサ5711はサ5703として5803Fに組み込んだ。名古屋線用5812Fはモ5400とサ5500を省いた4両編成となっている。奈良線用車両には阪神相互乗り入れ対応工事が施工され、電気連結器が増設されたため前面のイメージが若干変化している。また、側面に貼られたロゴマークのカラーシールは現在撤去されている。1998年(平成10年)ローレル賞受賞。
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奈良線を走行する5800系(登場時) 阪神相互乗り入れ対応の現在の5800系
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帝塚山大学ラッピング広告時代の5801F 志摩スペイン村ラッピングの5801F(運用中)
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デボ1形復刻塗装となった5802F(運用中) 好評を博した海遊館トレイン時代の5803F

名古屋線用画像|大阪線用画像

<奈良線所属車>
←難波・京都
 モ5800形(Tc) + サ5700形(M) + モ5600形(T) + サ5500形(M) + モ5400形(T) + ク5300形(Mc) 
5801 + 5701 + 5601 + 5501 + 5401 + 5301
5802 + 5702 + 5602 + 5502 + 5402 + 5302
5803 + 5703 + 5603 + 5503 + 5403 + 5303
5804 + 5704 + 5604 + 5504 + 5404 + 5304
5805 + 5705 + 5605 + 5505 + 5405 + 5305
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<大阪線所属車>
←上本町
 ク5300形(Tc) + モ5400形(M) + サ5500形(T) + モ5600形(M) + サ5710形(T) + モ5800形(Mc) 
5311 + 5411 + 5511 + 5611 + 5711 + 5811
5313 + 5413 + 5513 + 5613 + 5713 + 5813
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<名古屋線所属車>
←名古屋
ク5300形(Tc) + モ5600形(M) + サ5710形(T) + モ5800形(Mc)
5312 + 5612 + 5712 + 5812

2023年 1月 9日 更新

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