---------- 車両解説 ----------

8A系

 昭和40年代に製造された車両を対象とし、2024年秋に新型一般車両を導入することとなった。車内防犯対策・バリアフリー対応・省エネルギー対応・車内快適性の向上を目指した新設計デザイン車両としてシリーズ21から24年ぶりの登場となる。編成はク8A1形(Tc)+モ8A2形(M)+サ8A3形(T)+モ8A4形(Mc)の4連で電動車にはシングルアームパンタを各1カ所装備する。VVVFインバータ制御で主電動機は三菱製(MB−5183A2形)、台車は80000系「ひのとり」をベースとしたKD327形が搭載されている。またMcとMにそれぞれ1基のシングルアームパンタ((PT−7605A形)が搭載されている。冷房装置は1両に1台の集中式CU7042形(47000kcal/h)となり従来車よりも能力アップが図られている。
 車体はアルミ製で従来車両の側面裾絞りを廃止してストレート形状となった。前面は上部に大型カラーLED表示器と両端に種別灯を配置し、前照灯は一列のLED式を下部両側に斜めに角度を付けて設置、転落防止幌を左右に、また大型の排障器が取り付けられた。塗装は前面を基本マルーン色(80000系「ひのとり」に近い色味)とし、窓周りと前照灯周りに黒色の塗装が施されている。
 運転台は2ハンドル式のデスクタイプで速度・圧力計、その他各種表示はLCD表示となり、運転操作時に必要性のないスイッチ類はケーシングに収めてシンプルな機器配置としている。車内はバリアフリー対応としホームとの段差を軽減するために床の高さが見直され、各車両両端に優先座席を設置、一方は車椅子スペースを確保している。座席はL/Cデュアルシートを採用、ベビーカーや大型荷物対応の座席スペース「やさしば」も1車両2カ所に設置されている。また、乗降扉上にはモニター及び防犯カメラも設置されている。
 2024年(令和6年)10月より奈良線系統に投入、2025年(令和7年)度からは大阪線、名古屋線、南大阪線にも順次新型車両の投入の予定。
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性能確認試運転に就く8A101F 橿原線ローカル運用に就く8A系

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<奈良線所属車>
←難波・京都
 モ8A400形(Mc) + サ8A300形(T) + モ8A200形(M) + ク8A100形(Tc) 
8A401 + 8A301 + 8A201 + 8A101
8A402 + 8A302 + 8A202 + 8A102
8A403 + 8A303 + 8A203 + 8A103
8A404 + 8A304 + 8A204 + 8A104
8A405 + 8A305 + 8A205 + 8A105
8A406 + 8A306 + 8A206 + 8A106
8A407 + 8A307 + 8A207 + 8A107
8A408 + 8A308 + 8A208 + 8A108
8A409 + 8A309 + 8A209 + 8A109
8A410 + 8A310 + 8A210 + 8A110
8A411 + 8A311 + 8A211 + 8A111
8A412 + 8A312 + 8A212 + 8A112

2024年10月26日更新

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