---------- 車両解説 ----------

9200系

 1983年(昭和58年)に8810系をベースとした2両編成の9000系が登場したが、当時京都線の組成上に於いて奇数編成が必要であったことから併せて3両編成の車両も製造されることとなり、形式も9000系と分けて9200系とした。8810系と同様に車体は強度見直しが図られ、軽量化が実施されている。また、前面窓上のステンレス化粧板を踏襲、室内化粧板は「サンドウェーブ」、天井板は「こもれび柄」を使用した。
 9200系はMc,Mがユニットの8M1Cで、電動機は8810系と同様340V定格のMB−3270−A形・160kW×4、M車に制御器とパンタ2基(PT−48形)、Mc車に界磁機器とコンプレッサー(HB−2000形)、Tc車に電動発電機(HG−634形)を搭載している。また、制動装置も8810系と同じHSC−R形である。台車はKD−88形が採用された。
 1991年(平成3年)には京都線の長編成化で3両編成の需要が減少したことから、サ9350形を4両新造して各編成に組み込まれ4連化された。なお、車体は1233系に準じたため車体断面形状が変化し、一見で違いが分かる。2006年(平成18年)9月に9206Fが、同10月には9204Fが、2007年(平成19年)2月には9202Fが大阪線に転属、現在はサ9350形は全車サ9310形に改番されている。
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大阪線区間列車の運用に就く9200系 単独4両の上本町行き準急

奈良線用画像

←難波・京都
 モ9200形(Mc偶) + モ9200形(M奇) + サ9310形(T) + ク9300形(Tc) 
9208 + 9207 + 9314 + 9304
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←上本町
 ク9300形(Tc) + サ9310形(T) + モ9200形(M奇) + モ9200形(Mc偶) 
9301 + 9311 + 9201 + 9202
9302 + 9312 + 9203 + 9204
9303 + 9313 + 9205 + 9206

2015年 8月21日更新

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