　　　今回「邦楽MUSIC　AID」の開催にあたり、「希望につながる新しい曲を作曲
　　　して欲しい」という、実行委員の願いに、作曲家・高橋久美子さんが応えて作
　　　曲を快諾してくださいました。以下は、高橋先生に寄せていただいた、委嘱曲
　　　への想いです。

　　　　　　
　　　　　　　　ー光咲む刻?ひかりえむときー

　3.11東日本大震災では、かつてない規模の地震と津波に
　よって多くの方々が被災されました。そしてそれは福島
　の原発事故という複合的な災害となり、復興への歩みは
　まだ現在進行形といえます。

　　この「光咲む刻」は、被災された方、皆の心にいつか
　暖かい光の差し込み、つぼみがほころぶようなそんな日
　が一日も早く訪れますよにと願って作曲しました。

　一楽章＜祈＞は箏、十七絃、三味線の糸だけによるもの
　二楽章＜想＞は尺八のみによる三重奏。
　そして三楽章＜生＞は全楽器でのアンサンブルです。

　演奏者、作曲者、そしてこの邦楽Music Aidに拘わる全員
　で、心をひとつにして創りました。少しでもこの思いが
　伝わりますようにと。（作曲　高橋久美子）