千の会コンサート深き秋の音
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その1前日リハその1

前日リハ、その2へは、こちらから

秋も深まりゆく大和の国北部、のほぼ中央。郡山城ホール、小ホールの楽器搬入口へ
例によって谷垣時間で車を乗り入れたのは、コンサート前日の午前9時過ぎ
すでに、良くできたお弟子さんたちは先に到着して楽器の準備に忙しく立ち働いている

「お早う」「お早う」と声をかけながらまずは舞台スタッフを捜して「よろしくお願いします」
リハーサルの進行時間厳守が大好きな私。
「1曲目は、八千代獅子だから、三絃の準備してね!」と叫ぶ。目標開始時間は9時40分。
どうやら開始は難しそう、何しろ前日リハとはいえ私も三絃だけでも3丁
箏も十七絃も、着物もドレスも立奏台も・・・・ああ、積み込みも大変だったけど
おろすのも大変ですわ。

舞台スタッフが毛氈を敷き始め、一緒に様子を見る。
ほぼ全員が毛氈に乗れるようにしいてもらい、舞台の準備は完了。
明かりも本番明かりにしてもらい、客席のライトを落としてもらう。
ぼちぼちと三絃を携えてお弟子さんたちが集合し始めるが、もう時間は過ぎている
うーん、1曲目からこれでは先が思いやられる。
何とか全員が舞台にそろったときすでに20分押し。予定ではあと20分しかない。
やり始めると、とても20分では終わらない、明日も本番前にリハはする予定だが
三絃の糸も消耗したくないので1度しか弾かせないつもり。

遅れたまま、次の都踊りへ、最初は私が入らず演奏を客席で聴いてみる
全体の並びのバランスなどもチェック。
唄と三絃のこの曲の中心となる演奏者、ちょっと唄がうわずっていく
無理もない、しかしどういう結果であろうとこれまで半年頑張ってきた自分を
舞台に出してもらうしかない、一緒について唄ってあげたい気持ちをぐっと押し殺す。
「先生、大丈夫でしょうか?」と本人も心配そう、「大丈夫大丈夫。落ち着いて」などと言う私。
音のバランスの悪いところを指摘しながら何度か通す。

ここで毛氈をスタッフにとってもらい、本番でのスタッフの仕事として確認。いよいよ現代曲の部へ
相変わらず、予定は遅れたままだが、悔やんでみてもどうにもならない
短時間で効率よく、しかし本番舞台での演奏に慣れてもらうのが、今日の目的
早く終わればいいと言うだけではない。
それにして一日会場を借り切ったけれど一つの曲の持ち時間は40分程度。

絃歌、都踊りに比べて人がぐっと少なくなるが、十七絃2台の迫力は、その落差を緩和してくれそう。
このプログラム、言い組み合わせだったわ〜〜と自画自賛。
始めての暗譜で弾く曲。暗譜の経験はもちろんあるけれど
、お弟子さんとの暗譜となると又違う怖さがある、
しかしこれも頑張るしかない。舞台は、何人で上がろうとやはり、自分が頼り。
なにかあればカバーしてあげるつもりだし、そういう意味での安心感は与えたいと思うが
まずは自分が・・という自覚は持ってもらいたい。
と色々考えながら、練習を進めていく。少しおっとりした彼女だが、最後の方での追い込みがかなり効いてきたようだ。

そしてさくら変奏曲。宮城曲は、どれも音色の美しさ、手の早さが要求される
「早さも大事だけど、音色をはっきり気迫を込めて」と言う注文に
見事に答えてくれて、最後の方はなかなか説得力のある演奏になった。
こういう曲を弾くときの演奏者は本当にどきどきするもの。
しかしあとで聞くと、どのお弟子さんもこのリハーサルの時が、
一番どきどきしたとのこと。「ここで明日本番」と思うだけで緊張するのだろう。
遅れた時間は、お昼抜きで通すことで見事に解消。
お弟子さんには交代で食事をとるように言ってリハを続ける。
一緒にお昼を食べて団結しようと思ったが、まあしょうがない。

続いて、Duo絃舞三態。「100回弾き」の練習を宣言し
お稽古では、私も手加減無用かと思えるくらい早く弾けるようになっていたが
本番前の緊張か、少し早さが出ないと言う。
では、こことここは走らないように、と早さを押さえる箇所を確認
それでも、時間は容赦なく迫ってくる。何度か弾くと、演奏者の気持ちが落ち着いてくるのがよくわかる。
どの曲も、弾いても弾いても足りないような気がするが次へと、すすむ。


続く  前日リハ、その2へ・・・・