山辺の道(南側)〜2001.08.14 快晴
JR桜井駅〜天理駅
この時は、東海自然歩道と意識して行ったわけではなく、以前から山の辺の道を一度歩いてみたいと思っていたのを実現させた形です。
お盆休みに行ったのですが、かなりいい天気で、電車を降りて、山の辺の道へたどり着くまでに既に汗をかいていました。
桜井駅から歩いてしばらくは普通の住宅地の中を歩いていきます。だんだん家が田舎臭い(いい意味で、です)ものになっていって、
もう少し歩くと三輪山を御神体とする大神神社(おおみわじんじゃ)があります。
今回のコースだと横から入っていくのですが、真正面から見ると、三輪山を背景に、高さ32.2mもの大鳥居がそびえ立っています。これは本当に何度みても圧倒されます。
大神神社には広い休憩所があり、食事もできるのでそこでお昼ご飯にしました。この休憩所、半地下にあるのですが、自販機もあるし、クーラーも効いてるし、
参拝客にはとても嬉しいポイントだと思います。
腹ごしらえを終えてさらに先へ急ぐと次にある神社が狭井神社(さいじんじゃ)。この狭井神社の奥には「薬井戸」があり、万病に効くという、御神水が湧き出ています。
コップも置いてあり、飲めるし、持ち帰りもできます。入れ物がないという方にはペットボトル入りのものが売られています。
でも普通のペットボトルに「御神水」って書かれてても、あまりありがたみを感じない私はバチあたりなんでしょうか…。
狭井神社を出ると両脇が林や田んぼになっている道を歩いていきます。林といってもうっそうと茂っているものではなくて、
道に影を作ってくれる木もなく、まさに炎天下。
空は抜けるように青くて、草木も緑は得る時期で、写真で見ると本当、絵になる季節です(あくまで写真でみると、です。歩くなら他の季節をお勧めします)。
次に道中にあるのが檜原神社(ひばらじんじゃ)。前述の二つの神社より小さいですが、境内を背に、鳥居のほうを見ると市内が見渡せてとてもいい景色です。
そしてこの神社の前にあるお店で、暑さに耐えかねてカキ氷を食べました。冷たくて甘くて、生き返りましたね、ホント。
ここまで暑さにやられて休み休み歩いていたので、時間がおしてきてしまい、ペースアップすることに。途中、いくつかの史跡や神社を飛ばしました。今度また行ってみたいです。
この間にある、唯一の茶店、卑弥呼庵にて再び休憩を取りました。
入り口に大きな赤い笠が立ててあり、いかにも茶店、という雰囲気。が、縁側から中に入ると隣の間に仏壇が置いてあったり、家族の写真が飾ってあったりと、
かなり普通の民家でした。
友人と二人でくつろいでると、その店の(というか、お宅の、というか)ご主人が出ていらして、話し好きなのか、(聞いてもないのに)色々話をしてくれました。
フィンランドに旅行に行った話(ムーミン村に行ったらしい)、女性記者が取材にきた話、TVのロケ隊がきた話などなど。ちょっと自慢ちっくなものが多かったですけど…。
でも色んな人と話ができるのも出先での楽しい思い出ですよね。
卑弥呼庵を後にしたのが二時過ぎ、そろそろ三時になるくらいの時間で、急いで先へ進むことにしました。
道中にある最後の神社が、石上神宮(いそのかみじんぐう)です。今日は山辺の道を南から上ったので、裏から入る形になりました。
境内はうっそうとした木々に囲まれて、とても静かで厳粛な雰囲気です。
が!そんな境内を普通にニワトリが歩き回っています。
一羽・二羽どころではなくて何羽もいます。かなり驚きです。神のお使いだったと思います。少しうろ覚えです…。
石上神宮を出ると、真っ直ぐ西へ、天理教街を通り抜けると天理駅です。
天理市内は本当に天理教が根付いていて、宗教色の濃い町だといつも思います。どんなファッションをも凌駕する、あの黒いハッピ…。すごいですね、宗教の力って。
今回は距離うんぬんより暑さに負けた旅でした。
山辺の道はくれぐれも真夏の炎天下で歩かないよう、気をつけてください。
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