保存会沿革
今井町を保存しようとする運動は、1955(昭和30)年に伊藤鄭爾氏らによって行われた町家調査をもってその嚆矢とします。これが1971(昭和46)年に前稱念寺住職・今井博道氏らによる「今井町を守る会」結成へとつながり、その後、妻籠・有松の地域づくり団体との連携により1974(昭和49)年「町並み保存連盟」が発足しました。平成26(2014)年には結成40周年を記念して、三つの地域のイベントにそれぞれの団体が参加することによって、当初の合言葉である「町並みはみんなのもの」を再確認することができました。
この44年間、当会は「今井町住民審議会」、「今井町町並み保存会」へと名称を変更しましたが、一貫して従来の住環境を維持しつつ、住民の保存に対する意識を高めていく運動を推進してきました。平成5(1993)年に「重要伝統的建造物群保存地区」の指定を受けてからは、「町への愛着心と町並み保存の意識高揚に弛まない努力」を大きなテーマとして活動を続けています。
役員
~令和4年6月1日現在~会 長 | 中 西 知 |
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副 会 長 | 大 村 眞 司 |
副 会 長 | 中 島 章 行 |
副 会 長 | 工 藤 桂 市 |
事 務 局 | 田 原 勝 則 |
活動報告
<保存家屋の修理、修景事業のサポート>
町並み保存事業の推進に伴い、各人の家屋修理を行うことにより発生するトラブルの相談、ケアを行っています。
<今井町並み散歩開催事業>
今井町並み散歩も数万人もの来訪者を迎えています。
5月の第二土曜~第三日曜に開催。年に1度の重要文化財ならびに県指定文化財の内部公開、町並みを利用したフリーマーケットの「今井六斎市」などを開催し、広く町並みの良さを知っていただくとともに、人とのふれあいの楽しさを味わっていただける場となってきています。
<今井まちづくりセンターなど施設の管理運営事業>
「今井まちづくりセンター」は、町並み保存と快適な住環境を維持する為のモデル住宅で、建家様式や耐震性に工夫を凝らし、修理の際の参考にと公開をしています。
また体感型施設として古い様式で再生された民家「今井まちや館」は昨年6つ開館し、また「旧米谷家」の施設説明、管理を当保存スタッフが交代で行っています。
<「いまいは今」の発刊>
今井のまちづくりのホットな身近な話題をより早く伝えようと、編集委員会にて制作され、月1回のペースで発刊しています。
<楽しい暮らしの創造事業>
まちづくり亭今井として、落語や音楽会、華展など文化の発表、鑑賞を通して楽しい暮らしを作り出す試みを行っています。
<その他>
講演会、現地視察研修会を行っています。