Angel Sugar

第5夜 「戸浪のお誘いマスターへの道―前編―」 (殿堂入り記念)

タイトル
 戸浪が久しぶりに仕事から早く帰宅した日、祐馬と七時には一緒に夕食を済ませていた。平日ではあったが、こんなに早い日は一緒にいる時間が長く、戸浪はなんとなくそわそわしてしまう。
 だが、祐馬は戸浪が早く帰ろうが、遅く帰ってこようが何時も態度は変わらなかった。
 今日は……
 私は早く帰ってきた。
 何か他にすることがあるだろうっ!
 二人とも既に風呂から上がり、パジャマに着替えてリビングで仲良くソファーに座ってテレビを見ているのだが、祐馬の方は冷たい麦茶を飲みながら、別段変わった風もなく相変わらずテレビを見て笑っている。
 もちろん風呂にはいるのは別々だ。
 ここしばらく戸浪が忙しいのもあり、二人でベットの中でする楽しいことから遠ざかっていた。いやもちろん、元々少ないのは少ないのだが、それに輪を掛けて最近はご無沙汰だったのだ。
 そう言う事情で本日は平日だが今日は何かあるんじゃないかなあ……と期待して帰ってきたのだが、戸浪は思い切り肩すかしを食らわされた。
 まあ……
 私が忙しいのもあったし……
 祐馬だけを責めるわけにもいかないんだが……
 膝に丸くなるユウマを撫でながら戸浪は心の中で溜息をついた。毎度の事ながらエッチまで持っていくのに苦労する。祐馬がそう言う行為を嫌いなのかと思ったりもしてみたのだが、それは違う。
 一度やり始めたら普通ではない。
 どうも普段からそれほど頻繁でないせいか、ベッドに雪崩れ込むと翌日の事など考えず、身体がくたくたになるまで抱き合ってしまうのだ。
 戸浪の希望としては、こまめに抱き合う方が身体の負担も少なく、自分の中にある欲求も適度に満たされるのだが、どうも上手くその方向にもっていけないのだ。
 祐馬はどう考えているのだろう……
 チラリと祐馬を見ると、新聞のテレビ欄を見てチャンネルを変えていた。
 ……
 何も考えていないのだろう……
 もう一度ユウマに視線を戻し、背中を撫でながら戸浪はどうしたものかと考えた。すると祐馬が声を掛けてきた。
「戸浪ちゃん。今から二時間もののサスペンスあるよ。ほら、面白そう……」
 嬉しそうに祐馬はこちらの考えていることなど知らずに新聞を見せてきた。
 戸浪は苛立ちを隠しながら新聞を受け取り、番組欄を見た。

 混浴温泉美女殺人事件
 湯船に散った赤い花

 って……
 なんだこれはーーー!!
「……何が楽しいんだこれの……」
「何って……推理も楽しめるし、面白そうじゃん」
 祐馬はけろりとそう言った。
「……」
 題名からして怪しい。まあ大抵の二時間ものはどれも変なのだが、祐馬はこの二時間ものが好きなのだ。祐馬に言わせると、二時間で完結するから良いらしい。その上、連続ものは翌週まで我慢するのが辛いために見られなと一度聞いたことがあった。
 だが……
 これは奥様御用達だろう……
 お前が見るものじゃないはずだ……
 とはいえ、人の好みに口出しすることも出来ない戸浪は、仕方無しに祐馬につき合うことにした。
 番組が始まると、祐馬はそれに釘付けになるために、話しなど出来ないことを戸浪は分かっていたのだ。
 はあ……
 私の気持ちなど祐馬は分からないんだろうな……
 ぼんやりと戸浪は始まった二時間もののドラマを見ながらそんなことを考えていた。
 ドラマは要約するとこうだ。
 ある女性が、パッとしない(戸浪がそう思った)サラリーマンの男性を好きになったが、その男には婚約者がいた。女性はどうしてもその男性を自分のものにしたかったため、男性の婚約者を殺し、それを目撃した人間も殺した。だが女性はそれを男性に隠し、何故か一緒になって犯人を捜すのだ。男性は彼女が自分の婚約者を殺したことも知らず、必死になって自分のために犯人を探してくれる女性の事を好きになり、最後に犯人が誰かを知るのだ。
 ただそれだけのストーリーだった。
 くだらない……
 何故自分の想いが通じないからと言って短絡的に殺すという発想になるのだ?
 で、自分が殺して置いて犯人探しをどうして出来るんだ??
 その上、ま~た取り得もなさそうな男じゃないか。
 他にもっといい相手がいるだろう。
 しかし一体何処に温泉が出てくるんだ?
 疑問に思いながら、何となく見ていると、最後の方に温泉が出てきた。
 

「ごめんなさい……私が殺したの……」

 どうして温泉で告白するんだ?
 意味が不明だ。
 要するにあれだろう。客寄せなのだ。混浴や美女というタイトルに惹かれて、馬鹿な男が見るに違いない。
 ここにもいるが……
 祐馬のことを考えながら戸浪は溜息をついた。
 まあ……
 祐馬は、混浴だの、美女などあまり関係なく二時間ものをみているからな……
 そう言うタイトルに反応しているわけではないのだろう。


「どうして君が……」

 臭い演技だ……


「貴方が好きだったから……」
 
 お前は好きだったからで人を殺すのか?
 理解できないぞ……


「以前それを知っていたら……きっと僕は君を憎んでいた……でも今は……」

 最悪の男優だ。
 いい年して僕などと言うな。


「いいえ……貴方は婚約者を亡くして寂しかっただけ……。私はそれにつけ込んで誘っただけの女よ……」
 
 ちら……
 ?
 今祐馬の視線を感じたぞ。
 戸浪はテレビの画面から視線を外し、祐馬の方を見たが、気のせいだった。


「……そうだね……君は誘うのがとても上手かった。だけど……君のお陰で僕は……」

 ちら……
 ん?
 また戸浪は祐馬の視線を感じた。
 どうも「誘う」という言葉に反応しているようだ。
 それはもしかして……
 私に誘えと言ってるのか?
 そうなのか?
 そうなんだな?
 くそ……
 むかつくぞ。
 自分は何も言わない癖に私にしろというのか?
 ……


「あっ……待ってくれ」
 
 いきなり展開が早いが、どうなったんだ?
 ドラマに意識を戻し、戸浪は画面を見たが、いつの間にか場面は変わり、温泉から離れ、何故か岸壁に向かって男女が走っていた。
 どうしてこう、死ぬというと岸壁が出てくるのか戸浪には理解できないのだが、二時間ものはこのパターンが多いのだ。
 ……
 なんだかなあ……
 チラリとまた祐馬を見ると何故か涙ぐんでいた。
 ……おまえ……
 何故泣ける?
 これの何処が、悲しいんだ?
 あっけに取られていると、ドラマはラストを迎えていた。


「ここでお別れ……。私は沢山の人を殺してしまった……だから……」


「罪を償うまで待っている……」

 何時になるか分からないだろう……
 お前のような尻軽な男が何年も待てるわけない。
 もう見る気の失せた戸浪はそんなことを思いながらソファーに深く身体をもたれさせ、祐馬を眺めた。
 その祐馬は画面に見入ったまま、えぐえぐと泣いているのだ。
 情けない……
 何が悲しいんだ……
 

「康子ーーーっ……」

 康子?
 今、名前を知ったぞ。
 それで予想通り飛び降りた。最初からラストの予想されるものを祐馬がどうして楽しそうに見ているのか全く理解できなかった。
「ねえ……戸浪ちゃん、良かったね」
 ドラマが終わると、祐馬はティッシュで鼻を押さえながらそう言った。
「何が?」
 そんなことなどどうでも良かった戸浪は、気のない返事をした。
「何って……感動しなかった?」
 どうしてという顔で祐馬が言った。
「感動などどうして出来るんだ?あの女は男の婚約者を殺したんだぞ。それをどう許せるんだ……私はあんなものを見て涙ぐむお前の方が理解できない」
 こんなくだらないものに二時間もつき合ったのだ。二時間もあればもっと二人で違うことが出来たはず……そう思うと、何やらむかついて仕方ないのだ。
「だけどほら、あの人はどうしても男性を自分のものにしたかったんだぞ。だから殺して、出来もしない癖に悪女を装って、したこともない誘いを演じたんだ。感動じゃん」
 祐馬……
 それは嫌みか?
 戸浪はそんな風に思ったが、祐馬は別段意味深くそう言ったわけでも無いようだった。
 これは被害妄想というものなのだろう。
 ……
 祐馬も誘われたいのだろうか?
 あの女がしていたように?
 ……
 仕方ないな……
 私は年上だし……
「祐馬……今晩は……いいぞ」
 戸浪は膝に乗ったユウマを何度も撫でながらそう言った。
「?何がいいの?」
 不思議そうな顔で祐馬はそう言ってこちらを見た。
「……だから……その……だな……」
 私は……
 こういうのが苦手なんだっ!
「そろそろ寝る?」
 新聞を畳みながら、祐馬は言った。
「……そうだな……」
 ムッとしながらユウマを膝から下ろすと、戸浪は立ち上がった。
 ムードだ……
 とにかくムードが大事だ。
 そう考えた戸浪はベッドの中でどうにか誘おうと決心した。

 戸浪は毛布に潜り込むと、あのドラマで女が演じていた誘いを思い出していた。女は確かすけすけのネグリジェを着て肩をわざと見せて誘っていたはずだった。
 すけすけのパジャマなど持っていないしな……
 すけすけのパジャマ?
 そんなものがあるのかどうかしらんが……
 チラリと祐馬を見ると、既に寝る体勢に入っている。これは不味いと思った戸浪は、意を決してパジャマの前ボタンを外すと、少し着崩し肩を見せ、祐馬に声を掛けた。
「……ゆっ……祐馬っ……」
「……なに?」
 眠そうな声だった。
「……ほら……」
 言って戸浪は背中を見せた。
 すると、祐馬が後ろで身体を起こす音が聞こえ、肩に手が乗せられた。
 ……
 成功したのかも?
 ドキドキしていると、祐馬はいきなり剥き出しの肩を掻いてきた。
「なっ……何をするんだっ!」
 振り返って戸浪が言うと、祐馬は手を猫の手のようにさせてこちらを見ていた。
「何って……痒いんだろ?手が届かないから、俺に掻いて欲しかったんじゃないの?」
「かっ……痒い?誰がっ!」
 どうしてそう考えるのか分からない戸浪は声が裏返った。
「戸浪ちゃんだろ」
 ムッとして祐馬は言った。
「かっ……痒い訳じゃ……」
「……変なの……」
 言って祐馬はまた布団に潜り込んだ。
 この鈍感男は天然なのか?
 それとも私の誘い方に問題があるのか?
 他に……
 何があった?
 い……
 色っぽい言葉か?
 例えば?
 例えばなんだっ!  
「ゆっ……祐馬……あの……」
「……んも~さっきから何だよ……」
 もぞもぞと布団から顔を出し、祐馬が怪訝な顔を向けた。
「……あ……明日は晴れると思うか?」
 しーん……
「……戸浪ちゃん。明日、何かあったっけ?仕事晴れてないと駄目なのか?」
 困惑したような顔で祐馬が言った。
 な……
 なんだか変だったな……
 天気を聞いて……
 どーするんだーーーーっ!!
「いや……その……天気が良かったら気持ち良いなあと思ったんだ」
 イソイソと前ボタンを留め、戸浪は引きつった笑いを浮かべた。
「寝た方が良いよ。明日も仕事だし……」
 そうだ……
 仕事だ……
 そうだったな……
「ああ……」
 部屋に付いている小さな明かりを消すと、戸浪も毛布に潜り込んだ。だが、今日は抱き合いたいなあ~なんて考えていた戸浪からすると、この結果が非常に気に入らなかった。
 ……
 あ、そうだ。
 あの女は夜這いをかけた筈だ。
 戸浪は思いだし、ごそごそと身体を動かすと、祐馬の隣りにピッタリと張り付いた。本来なら、ドラマの女は男の上に乗り、キスをしていたのだが、いくらなんでも戸浪にそこまで出来なかった。
「……どしたの?」
 気味悪げな祐馬の声がすると、折角擦り寄った身体が離れた。
 こいつ……
 私がこれだけ努力しているのに……
 腹が立ってきたぞ。
 いや……
 ここで腹を立てたら駄目だな。
 私は年上で、こう、リードをしてやらないと……
 はっ……
 違うっ!
 誘いを掛けるんだった。
「……たまには……その……ひっついてだな……」
 かくかくと戸浪がそう言うと、祐馬が笑った。
「戸浪ちゃん、なんか、今日へんだなあ……どしたの?」
 変……
 変ってなんだ?
 誘っているという言葉がどうして出てこない?
「……わ……私だって……お……おおお……」
 お前に寄り添って眠りたいんだと戸浪は言いたかったが、「お」から先が出ない。
「お?」
「おわーーーっ!」
 戸浪はあまりの恥ずかしさに叫んで誤魔化した。
 ……
 叫んで、どーするんだっ!
 これじゃあ変な人だっ!
「……ね……熱でもあるの?」
 祐馬は驚いた声でそう言い、先程消した小さな電灯をもう一度つけた。
「……別に……熱は無い」
 ムッとした顔で戸浪は枕に頭を沈めた。そんな戸浪の額に真剣な顔をした祐馬が手を置き、自分の額にも手を置いた。
 熱なんか……
 ないっ!
「微熱あるよ……」
 なにーーーーっ!
「え、えええ?」
「俺、アイスノン取ってくるよ。もう……早く言ってくれたら病院に連れて行ってあげたのに……。何時まで気を使うんだよ……」
 言いながら祐馬はベッドから下り、寝室から出ていった。
 熱?
 熱だと?
 それは……
 恥ずかしくて体温が上がっているんじゃないのか?
 違う……
 祐馬が分かってくれないからむかついて腹が立っているんだっ!
 イライラしているところに祐馬がアイスノンを持って戻ってきた。
「戸浪ちゃん……はい。これで少しは楽になるよ。暫く仕事忙しかったみたいだから、疲れて微熱出たのかもしれないね」
 嬉しそうにそう言って祐馬は戸浪の頭の下にアイスノンを置いてくれた。だが違うのだ。それを言い出せないのが辛い。
 こういう気は廻るのに……
 どうして私が必死になっていることに気が付かないんだ……
 溜息が出そうなほど、祐馬はこちらの誘いに気付いてくれないのだ。
「……はあ……」
「頭痛いのか?クスリ持ってこようか?」
 至れり尽くせりの祐馬に戸浪は感謝するよりなんだか情けなくなった。それは祐馬にたいしてなのか自分にたいしてなのか分からない。
「……いや……良いんだ……」
 アイスノンの冷たさを感じながら、戸浪は目を閉じた。それはヒンヤリとしており、血の昇った戸浪の頭も気持ちも冷やしてくれた。
「……戸浪ちゃん……俺……」
「……なんだ……」
 もういい……
 このまま寝るしかない……
 諦めた戸浪は既に寝るモードに入っていた。高揚していた気分も落ち着き、今はもうどうでも良かったのだ。
「……その……き……キスしていい?」
「はあ?お前は何を言ってるんだっ!」
 思わず閉じた目を開き、戸浪が祐馬を凝視すると、既に顔が間近まで迫っていた。
「戸浪ちゃん……」
「よせ……私にそんな気はもうないっ!」
 顎をグイと押しのけ、戸浪は言った。
 こちらの気分が冷めてからいきなり来られても、もう今は何をする気もないのだ。だが祐馬は酷く興奮しているようだ。
 何故……
 誘っているときは無関心だったのに……
 どうして今頃、興奮してるんだ??
「……だって……その……熱でぼーっとしてる顔が……た、たまんないんだって」
 言って祐馬はこちらの上に乗ってきた。
「やる気などないぞ……」
 冷めた……
 もうとことん冷めたんだ。
 プイッと祐馬から顔を逸らせ、戸浪は目を閉じた。
 私の苦労が報われずに……
 どうしてアイスノンをして寝ている私に欲情するんだ……
 信じられない男だ……
 むかむか……
「戸浪ちゃん……俺……したいよ……」
 お前のそのムードの無さは一体何だっ!
 もっと早く言えないのかっ!
 もうそんな時間はとっくに過ぎているっ!
 と、心の中で怒鳴りながら、戸浪は声を出すのもむかつき、祐馬を無視した。
「なあ……なあって……」
 こちらの身体の上に乗り、ユサユサと揺すられ戸浪はブチ切れた。
「五月蠅いっ!何がやりたいだっ!一人でやってろっ!私は……私はそんな気などもうないっ!」
 あーもー……
 イライラするっ!
「……戸浪ちゃんってさ……俺とすんの嫌なんだ……。いっつも思うけど、全然……ぜーんぜんっ、やりたいって感じないよな。なんか俺……すっげー欲求不満だよっ!なんでやらせてくれないんだっ!俺達恋人同士でつき合ってるって言うのにさ……」
 ぶつぶつと祐馬はそう言いながらまだ人の身体の上でユサユサと揺れていた。
「いい加減にしろっ!お前が鈍感なのがそもそもの間違いだろうがっ!私が……こ……こんなに必死に誘っていたのに、ちっとも気が付かなかっただろうっ!私は努力したぞ。それなのに文句を言われる筋合いはないっ!」
 怒鳴るようにそう言うと、祐馬が驚いた顔を見せた。
「え?誘ってたの?いつ?」
 こういう奴だった。
「……もういい……。とにかくやる気はそがれ……っ……ん」
 いきなり祐馬に口元に噛みつかれ、戸浪は最初殴ってやろうかと拳を振り上げたが、その手は祐馬の背で解かれ、そのまま巻き付いた。
「……ん……ん……」
 ネットリとした舌が巻き付き、久しぶりの感触が戸浪の頭を刺激した。
「……あ……」
 戸浪は絡められていた舌を最後まで離さなかった為に、空中で舌を解いた。
「……戸浪ちゃんだって……やりたいって感じだよな……」
 じいっと見つめられ、戸浪は顔を赤らめた。
「……お前が……気が付かなかったから……」
 更に顔を赤らめて、戸浪は言った。
「じゃあ……最初からやり直そう。俺を誘ってよ戸浪ちゃん……」
 祐馬は身体を起こし、ベッドに座るとそう言った。
「え?」
 戸浪は祐馬が何を言ったのかすぐに理解できなかった。

―つづく―
タイトル

ああ……いきなり……後半に続くになってしまった。すみません。長くなりそうです。また後半は記念にでも……。頭が今冷えてエロになってないのも問題かも……ううう。御免なさい。楽園記念行事で前編・後編なんて信じられない……という非難はなしでお願いします。とにかく後半を書くために時間が欲しくて、先送りにします。ああ……ごめんなさい。うーあー……。

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