2001年7月1日(日)
スフィンクス
スフィンクスを見に行く。ここでは、音と光のショーが行われるため、
今晩、もう一度、訪れることになっている。
間近で見るスフィンクスは、鼻の辺りの侵食が、結構進んでいた。
あと何年、ここにこうして建っているのかなぁ・・・
パピルス屋へ
昼食を取る前に、パピルスの工房へ行く。
工房では、カイロ大学出身、という若い男性がパピルスについて
説明してくれた。
夫「カ、カイロ大学っていうたら、すごいぞ。賢いんやなぁ。」
パピルスとは、切り口が三角形の植物で、皮を叩いて縦横に並べ、
重しをして平べったくしたものに文書や絵を書く、つまり日本の和紙の
ようなもののことである。
古代エジプトから、この方法で文書が残されてきたという。
とってもきれいなので、3枚購入し、象形文字で名前も入れてもらった。
3枚で、85エジプト・ポンド(約2,900円)だった。
シシケバブの昼食
街中のレストランへ移動。
入り口で、おばさんが二人、インドのナンのようなパンを焼いていて、
試食しろ試食しろ、と言ってくる。
全員が、試食し終わると、今度は、一緒に写真を撮ろう、と言ってくる。
写真を順番に撮ると、親指と人差し指をこすり合わせながら、
ニヤニヤ笑いかけてくる。
バクシーシ、と言っているのだ。
バクシーシとは、チップの事であるが、チップとはちょっと訳が違う。
チップは、奉仕に対して渡すものであるが、バクシーシは、
ほとんど"お金をせびること"に近いのである。
昼食は、シシケバブとコフタ(棒状のつくねのようなもの、トルコではキョフタ)、
ゴマのペーストなど。
エジプトで、トルコ料理が食べれるのは、トルコに統治された時代があったからだ。
トルキッシュコーヒーも楽しめる。
でも、味は、あまり美味しくはない。
あーあ、これから先の食事も、期待できそうにない・・・・・
エジプトのトイレ事情
ガイドブックによると、エジプトのトイレには紙がなく、
近くにあるバケツの水で、おしりを洗うのが一般的とか・・・。
そんなの絶対にイヤなので、水に流せるポケットティッシュを
日本から、大量に、持ってきた。
しかし、ヘバが言うには、きれいなトイレを利用するために、、
お土産物屋とレストランに立ち寄る予定心配ない、とのこと。
・・・ひとまず安心。
次にトイレに行けるのは、夜、ホテルに帰ってからになるので、
今のうちに、トイレに行っておくことにする。
トイレは、ほとんどが有料である。
2人で1エジプト・ポンド(約38円)。
入り口で、女の子が、トイレットペーパーを持って立っているので、
お金を渡すと、3巻きくらい取って、紙を渡してくれる。
それを持って、用を足すのだ。
トイレは、有料の割には、汚い。
気持ち、腰を浮かしながら用を足し(失礼。)、外に出る。
洗面台の脇には、女の子が、必ずと言っていいほど一人か二人立っている。
手を洗おうとすると、右側の蛇口の方に誘導される。
自分で蛇口をひねると、水が出ない。
あれ?と思っていると、左側の蛇口を、ひねってくれて、
こちらへどうぞ、出してあげたわよ、と言われる。
にこっと笑って、サンキュ、と言うと、
また、3巻きくらいしたトイレットペーパーを渡してくる。
それを受け取ると、さらにハーフポンド(約19円)を要求される。
2人で1エジプト・ポンド(約38円)、というのは、2人ではなく、
「往復」という意味なのだ。
私は、つい、いつものくせで、
トイレから出ると、自分のハンカチをかばんから出し、
口にくわえたまま蛇口をひねったので、紙を進められることもなかった。
たかだか、40円やのに・・と思われるかも知れないが、
きれいに掃除していない上に、こんな騙し打ちのようなやり方を
するのが、卑怯で、いやなのだ。
その子たちも、生活の為にやっているのだから仕方がないが、
もっときれいにしてくれたら、気持ち良く、それ以上のチップを
あげるのに、と思う。
考古学博物館
ここは、最終日の予定だったのだが、
ガイドのヘバが、これからエジプトを観光するにあたって、
考古学博物館を先に見ていた方が、
これから見るものを理解しやすいので、
スケージュールを変更したい、と提案し、
みんなもこれに納得し、賛成した。
・・・ものの、こんなにハードな一日になるとは・・・・・
ツタンカーメンの財宝を見る。
ツタンカーメンは、古代エジプトのファラオ(王)の中でも
偉大なファラオ、という訳ではなかった。
のちに、ツタンカーメンにまつわる財宝が、数多く発見され、
見事だったことから、その名が有名になったのだ。
そして、若くして亡くなった、ツタンカーメンのミイラには、
頭蓋骨の一部が陥没している跡が見られることから、
少年の若さで殺された、と言われている。
考古学博物館の奥の方に、「ミイラの部屋」がある。
別料金になるが、これは絶対、見ておくべきだと思う。
ミイラの部屋は、暗くて、静かなため、なんとなく気味が悪い。
歴代のファラオや、その妻のミイラが7体、展示されているが、
ミイラって、要は死体なんやろ・・・?
死体、死体、死体・・・・そう思うと、背筋がぞくぞくしてくる。
ちょっと、怖かったので、一通り見ると、すぐ外に出た。
集合場所である考古学博物館の前の広場は、
もの凄い暑さで、じっと立って待っていられる状態ではない。
日陰を探して、そこで、待つことにする。
今日は、かなり疲れた。
このまま、ホテルに帰りたい。
だんだん眠くなってきた・・・・
一日目、まだまだ、まだまだ続く・・・・