2001年7月4日(水)
ホルス神殿
夫が安静にして、ぐっすり眠っている間、
船はナイル川を南に上り、朝6時半、エドフ、という街に停泊した。
今日は、お昼まで観光をして、船に戻り、昼食。
そして夕方まで、船内でのんびりして、夕方、また観光に出発、
夜はガラベーヤ・パーティ、という比較的楽なスケジュールだったので、
夫も観光に参加することになった。
危機一髪、注射は回避できたようだ。
朝食を食べにレストランへ。
夫は、食欲がないのか、少なめ。
「教授、大丈夫?」
ツアーの仲間が心配してくれる。
ちょっと心配だったが、食後、午前の観光、ホルス神殿に出発した。
ホルス神殿には、船着場から、馬車に乗って、往復する。
行きは、山ちゃん夫婦と一緒になった。
昨日の、お薬のお礼を言って、馬車に乗りこむ。
約5分くらいで、ホルス神殿の前の広場についた。
広場には、店がたくさん出ていて、ガラベーヤを売っている。
夫は、今晩のパーティで着るガラベーヤを、この街で調達しなければならない。
女性のガラベーヤは、刺繍やスパンコールがたくさんついて華やかなのに、
男性のは、なんにもない、シンプルなものだ。
ホルス神殿の見所は、壁画の巨大さと、入り口の大きなハトの像。
***************良い神様と悪い神様の話********************
悪い神様が、良い神様を殺そうとして(名前、忘れた!誰か教えて!)、
良い神様の身長と体重を調べ、ぴったりはまる大きさの棺を作らせた。
そして、順番に、一人一人、棺に入れてみる。
しかし、ぴったり収まる人がいない。
良い神様が、入ったとき、思惑通り、ぴったりと棺に収まった。
良い神様の体の大きさに合わせて作ったのだから、当然だ。
良い神様が、棺に収まったところで、悪い神様は、蓋をしめて、
ナイル川に流してしまった。
良い神様が、いなくなった事を、イシス神様はとても悲しんだ。
そして、ナイル川一帯を、探しはじめる。
悪い神様は、イシス神様が、いつか見つけ出すだろうと思い、
棺から、良い神様の死体を取り出し、23個に切断し、
当時のエジプトの23個の小国に一つずつばら撒いた。
イシス神様は、悲しんだ。
しかし、イシス神様は、実は、マジックの神様だった。
マジックを使って、
23個に切断されてばら撒かれた良い神様の死体を、
一つのところに集めることができた。
やがてイシス神様に子供ができた。
その子供が、ホルス神様なのだ。
大きくなったホルス神様は、この悪い神様に復讐をするのだ。
***************************************おしまい**********
ホルス神殿を見終わって、夫がガラベーヤを買う。
店のオジサンが、頭に布を巻いてくれた。
予想以上に、似合っている。
うーん・・・現地人のよう。
帰りの馬車は、私と夫の二人だけ。
四人乗りの馬車なので、快適だった。
船着場に着いた時、コンダクターの三好さんが、
チップを(あえてチップと言おう)運ちゃんに渡した。
私たちの馬車は、二人だったので、2ドル。
これには、運ちゃんが怒った。
ウソをついて、自分は、四人乗せた、と騒ぎ出した。
しかし、三好さんも強い。
完璧に無視して、切り抜けた。
隣を見ると、師匠たちが乗った馬車が到着した。
師匠「ムスタファ〜♪ムスタファ〜♪」
なんだかとっても楽しそう。
降りるとき、ムスタファ(運ちゃんの名前)が、馬を指差して、
この馬は妊娠してるから、チップをはずめ、と言出だした。
師匠「妊婦、ってアンタ、この馬の名前、モハメッドって言ってた
じゃないのよ〜!オスなのに、なんで妊娠するのよ〜!」
ここでも、チップのことで、一もんちゃくあったようだ。
にくい演出っ!
ホテルに戻ると、部屋はきれいに掃除され、
こんなイタズラがされていた。
部屋に入るなり、トイレに駆け込む夫。
嫁「うわーっ、コブラがいる〜!!ベ、ベッドの上に〜!」
タオルで作られたこのイタズラに感動!!
あー、この感動を、早く夫に伝えたい。
はよ、出てこい(トイレから。)、はよ出てこい・・・
5分経過・・・・
10分経過・・・・
・・・ジャー・・・・・
夫「・・・・うわっ!コブラじゃっ!」
・・・・・もう、遅いっちゅうねん。
午後の観光に続く・・・・