前のページへ 次へ 第2幕 イズミール〜イスタンブール B

パムッカレの
悪夢。

2000年11月12日(日)

真っ暗〜!
パムッカレ。・・真っ暗。

本当は↓
見たかった〜残念〜

17時。デニズリに着く。パムッカレまではドルムシュ(ミニバス)で
ここから約20分。
辺りは次第に暗くなりつつある。サンセットまであと少し。
果たして、あのマイルドセブンのコマーシャルにも出た
石灰棚を見ることができるか−

デニズリでドルムシュ(ミニバス)を探す。
<夫>「パムッカレに行きたい。いくら?」
<男>「パムッカレの後はどうするの?ホテルは決まっているの?」
<夫>「くそー、またか。ええーい、パムッカレじゃー、
     パムッカレに行けたらええんや!時間がないんじゃーい。」
お、夫が、も、もうすぐ、き、切れる・・・
神様〜・・・

<男>パムッカレまで行って、ここに戻ってきて、デニズリの空港まで
送るよ。それで、2人で300US$。どう?いいでしょ?」
<夫>「NO!NO!NO!NO!NO!高い!高い!高い!高い!」
百回くらい2人で「高い」と言っていたら、
<男>「じゃあ、200US$にするよ。」
と言ってきた。
ありがとう〜いや〜ホンマに助かるわぁ〜・・
っんな訳ないやん!アホかっ!
高すぎるっっっっっっっちゅうねん!

男がタクシーの話ばっかりするので、ByeByeを行って去る。
すると、追っかけてきて、ドルムシュ(ミニバス)を指差し、
<男>「1US$。」
と言う。そうそう、最初っから、そう言えばいいのよ、アナタ。
<2人>「お!安いじゃん!OK!」
しかし、出発は、20分後とのこと。
<夫>「遅い!Late!Late!Late!Late!Late!Late!」
・・・夫のゴネ・パターンが掴めてきた。
二つの単語しか言わない、しかも、一つは日本語。
切れはじめると、「やかましー」「分からん」「高い」を連発する
ようになる。・・・勉強になります。先輩。

<男>「じゃあ、1人15US$出してくれる?そしたら、ミニバスを1台
チャーターするよ。」
<夫>「2人で30US$か・・・・仕方ない。時間がない。よっしゃ、
OK!さっと出発してくれー!日没に間に合わんのじゃー!」

・・・パムッカレに着くと、辺りは、すでに真っ暗。
あの美しい光景が、まったく見えない。
落胆する夫。
あーあ、間に合わんかったかー。がっくり。
デニズリ空港へ

2000年11月12日(日)

デニズリに戻る。
今度は20時に出るイスタンブール行きの飛行機に乗らなければならない。
時間がない!とにかく時間がない!
Hurry!Hurry!Hurry!Hurry!Hurry!Hurry!
そう。私達はいつも急いでいるニッポンジン。空港へ急げ!

警察官に聞くと、空港行きのバスはもう最終が出てしまい無いとのこと。
どうしよう。タクシーしかないよね?

日本人を奥さんに持つという男が近づいてくる。
日本語で話しかけられると、その人がいい人かどうかに関わらず、
とてもウサン臭く思えてしまう。
旅行者の悲しい性・・・・・

空港まで乗っけて行くよ、という。
現在、18時。

<夫>「いくら?」
<男>「70US$。」
<2人>「・・・・・・・・・・」
日本円にして、7,500円くらい。
・・・・高い。
しかし、この際、仕方がない。
<夫>「日本円7,000円で支払ってもいい?それしかないんやけど。」
<男>「現在のレートは?」
<2人>「・・・・・・・100円??」
・・・本当は、110円である。
<男>「OK!じゃあ7,000円で。」
うっしっし。
770円だましてやった。い〜い気分♪

タクシーに乗って分かった。
空港まで異常に遠い。距離にして70Km。
大阪−京都が、20Kmなので、お分かり頂けると思うが。

そのオジサン、空港に着くと、チェックインまでしてくれた。
握手してお別れ。いい人、みたいだった。
帰りの車の中で、
<男>「やっぱりニッポンジンはアホやなぁ〜」
って言われてたら、どうしよう。
いや、そんな人ではなかったと信じたい。

イスタンブールに着き、今日は、空港近くのホテル
RaddisonSASに泊まる。
明日は、朝7時45分の飛行機で、いよいよカッパドキアへ!

それにしても、今日は本当に疲れた。
長い、長い、1日だった。
夫は、疲れてぐったりしている。

それはそうと、
不思議な事が、私の中で起こっている。
私の耳が、英語をすんなり受け入れるようになってきたのだ。

大体、何を言っているのか、分かる。
ほっほう〜・・・すごい進歩やな。
順応性は、動物的に高い私。
トルコ人になる日も近い!?

明日からは、私が!このワタクシが!
かつての営業経験を活かして!
きっと、値切ってみせます!値切らさせて頂きます〜
まかしといてや〜!