前のページへ 次へ 第3幕 カッパドキア C

洞窟ホテルの朝

2000年11月14日(火)

天井が岩の剥き出し
シャワールーム

ここで、お尻びちゃびちゃになる。

眺めがいい

アタマンの夜は想像以上に快適だった。
洞窟の中は、とても静かで暖かくて、旅に出て何日ぶりかで
ぐっすり眠ることができた。

朝7時半に起床し、8時にレストランへ。
<夫>「ギュナイドゥーン!(おはよう)」
ウェイターに言うと、ニコニコ嬉しそうに笑って、
<ウェイター>「ギュナイドゥーン!(おはよう)」
と答えてくれた。
こういう小さいコミュニケーションがとても嬉しく感じる。

朝食のメニューは、大体どこも同じ、フレッシュジュース、
コーヒー(トルココーヒーorネスカフェ)、チャイ、パン、
チーズ(プロセス&モッツァレラチーズ)、卵料理(オムレツ)、
キュウリ、トマト・・・という具合。
変わったところでは、ローズジャム(バラのジャム)。
意外と美味しかった。


食事が終わると、ホテルのテラスに出てみた。
少し寒いが、とても気持ちがいい。
写真を撮ることにした。
テラスの椅子にうっかり座ってお尻が濡れてしまう。
椅子のスポンジが夜露を含んでいたのだ。
部屋へ戻り、急いでドライヤーで乾かす。とほほほ・・・


出発の用意をし、9時にロビーに集合した。
今日は、別の所に泊まるので、チェックアウトをする。

すっかり仲良くなった私達に、ハヤットはもう一泊するように言う。
しかし、今晩のホテルをもう予約してあるし、
何と言っても、このホテルは高くて、もう一泊は、できない。
申し訳無い気持ちで、いっぱいだったが、断ることにした。
出発

2000年11月14日(火)

今日も1日ツアーが始まる。
アリは、少し風邪をひいたようだ。鼻がジュルジュル言っている。
とてもしんどそうだ。
風邪薬をあげると言うと、ガイドが終わってからでいいと言う。
悪化しなければいいが…

マイクロバスに乗り込むと、ハヤットが、クーラーバッグと籠を持って
乗り込んできた。

<ハヤット>「水、コーク、ビールもあるよ!それから、フルーツも。
いっぱい食べてね!」

今日は、カッパドキアの南部を観光する予定だ。

車の中で、アリが言う
<アリ>「このホテル、大きいでしょ?ここら辺で一番大きいホテルです。
ファイブスターですよ。」
<夫・嫁>「へぇ〜、なんていうホテル?」
<アリ>「・・・・刑務所って言います。」
<ハヤット>「クスクス・・・・・・」

アリもなかなか言うじゃん、と思ったのはこの時だ。
マジメで、無口そうな青年に見えていたからだ。

今日も楽しくやれそうだ。

ウチヒサル

2000年11月14日(火)

朝の日差しがまぶしい
ウチヒサル

6階建て。十分住める。
住居の中へ

まずは、ギョレメの村にそびえたつウチヒサルへ。
「尖った砦」という意味で、巨大な一枚岩でできている。
中には、「鳩の家」と呼ばれる鳩の巣があり、ここで鳩の糞が集められ、
ぶどうを育てるための肥料に使われていた。
うーん・・・生活の知恵だ。

トルコに少し慣れてきた嫁は、調子に乗って、
ウチヒサルで会ったオジサンに、別れ際、
これ以上ないニッコニコ顔で、
<嫁>「メルハバ〜!(こんにちわ〜)」
と叫んでしまった。
・・・間違えた。恥ずかしい。「さよなら」若しくは「ありがとう」やった。
・・・・笑われた。穴があったら入りたい。
目の前に穴(鳩の家)はいっぱいあるが、・・・・それも恥ずかしい。

夫がニタニタ笑ってる。
やかましー!
アンタもやったやん!
忘れたとは言って欲しくないねぇ。
エフェススの聖母マリアの家で、ドイツ人のおばちゃんに道、教えてもらって、
「ダンケシェーン(ありがとう)」って言うところを、
「グーテンタッグ(こんにちわ)」って言って、笑われてたやん!
あー恥ずかし。あー恥ずかし。
これでチャラやね。
はっはっは!

・・・・・・・あーあ。アホな夫婦。

モスクと教会

2000年11月14日(火)

本当に珍しい・・

男の子が可愛い。

次の目的地、地下都市デリンクユへ行く途中、
モスクと教会が二つ寄り沿うように並んで建っている不思議な
場所に案内された。

こういう光景はトルコでしか見られない珍しいものだ。

小さな男の子が寄ってきた。
アリがするように、ポケットに手を突っ込んで、私達を珍しそうに見ている。
私達は、この男の子に、話しかけても大丈夫かどうか、アリに聞いてみた。
どこかの国で、子供の頭をなでて、観光客が殺された事件があったからだ。
大丈夫だというので、男の子の小さな手にあふれんばかりのチェルシーをあげた。
彼は、終始、無表情だったが、そのチェルシーをすぐに自分のポケットに突っ込んだ。