前のページへ 次へ 第4幕 イスタンブール B

イスタンブールの朝

2000年11月16日(木)

 

 

 

 

 

歩くとものすごい坂なのだ。40円なり。
たった一駅の地下鉄。
壁のタイルが美しい。

朝、7時半起床。
HotelPeraPalasは、100年の老舗ホテルであるが、
ベッドも十分、古かった。
寝返りをうつだけで、「ぎぃ〜〜〜〜〜ぎぃ〜〜〜〜〜〜」
そして、揺れる、揺れる。
壊れるんじゃないかと思う。
そんなこんなで、自分の寝返りの度に、目が覚める始末。
少し寝不足気味・・・・

<夫>「・・・おはよう。」
<嫁>「・・・・うん、おはよう。」
なんか、照れくさい。
昨夜のケンカは、もう気にしてないが、
気まずさが顔に出て、笑顔が引きつってないか、とても気になる。

8時過ぎ。
レストランで、朝食を取る。
だんだん、いつもの2人に戻りつつある。
2人ともやたらとヘラヘラ笑う。少し、無理がある・・・
でも、おいしい食事というのは、すごい。
お腹を満たすだけでなく、人の心までも和やかにする。
食べ終わる頃には、もう、昨夜の事は、
すっかり「無かった事」になった。

9時。ホテルを出発する。
今日は、イスタンブールでも、旧市街を観光する事になっている。
まず地下鉄に乗り、ガラタ橋の手前まで行き、橋を渡って、
旧市街にあるトプカプ宮殿に行く。
ガラタ橋

2000年11月16日(木)

今日もいい天気。
ガラタ橋の上で

魚くっさ〜
橋の手前の朝市。

世界一短い地下鉄を降りると、ガラタ橋に出た。
朝のラッシュアワーも少し過ぎたようだが、
それでも、街全体が、なんとなく、ざわざわした感じがする。
朝は、何かと忙しいのだ。

今日は、雲一つない、晴天。
遠くの方のモスクも、きれいに見える。

旅行も、終盤に差し掛かってくると、おかしな現象が現れ始める。
2人の会話に、英語が入ってくるのだ。
「サンキュー」「オーケー」がやたらと多い。

夫が、ハヤットと話すとき、なぜかいつも、カタコトの日本語に
なっていて、
<嫁>「ハヤット、上手に、話せるんやから、普通にしゃべれば
ええやん。」
私が笑うと、
<夫>「顔見て話すと、こうなんねん。」
と言う。

そういう意味で言うと、これはどういう事?
お互いの顔が、トルコ人に見えてきたん?????
そのうち、「ねぇ、ねぇ」が「エクスキューズミー」になるん??

そういう現象が現れたら、おいおい、また書こう。

 

イエニィ・ジャミィ

2000年11月16日(木)

ガラタ橋を渡ると、きれいなモスクが目の前にあった。
<嫁>「これが、トプカプ宮殿かぁ〜」
<夫>「意外とこじんまりとしてるなぁ〜」
<嫁>「ま、中に入ってみよう。」
鳩が鬼のように群がっていて、しかも鳩の糞で、
きったなくなった階段を上がる。

観光客は誰もいない。
入り口で、1人1,000,000TL(160円。安い)払うと、
入り口のオジサンに、スカーフを渡された。
頭にかぶれ、という意味だ。
私は早速、うちの母親なんかが言うところの「マチコ巻き」をして、
<嫁>「OK?」
とオジサンに聞いてみると、笑顔でうなずいてくれた。

そのまま、中に入ると、見事な、装飾のモスクだった。
<嫁>「いや、これ、きっとブルーモスクやで。本で見たもん。」
<夫>「へぇ〜・・・・それにしても見事やなぁ。」

壁に書いてある説明書きを見ると、「イエニィ・ジャミィ」と書いてある。
<嫁>「・・・・・・ひょっとして、間違っちゃったぁ〜??」
<夫>「そう、みたいやなぁ。」

出口で、きちんとスカーフをたたんでオジサンに渡すと、
何か、私に向かって、トルコ語で、笑いながら言った。

推測するに・・・
<おじさん>「はい、よくできました。あなた達に、神のご加護が
ありますように。」
・・・と言ってくれたのであろう。

白人のカップルが入って来た。
あんたたちも間違えたん???
と思っていると、彼女の方は、スカーフを拒否したらしく、
頭に巻いてなかった。
どうも拒否もできるらしかった。
これを知っていても、私は、きっと巻いただろう。
日本には、「郷に入れば郷に従え」という諺がちゃあんとあるのだ。
パトカーに怒られる

2000年11月16日(木)

新市街のより近代的
旧市街の路面電車

路面電車沿いに、トプカプ宮殿目指して歩いて行く。

夫が、路面電車の写真を撮る。
この後、前から来たパトカーに怒られる。

パトカーと言えば、イスタンブールに着いた日、
パトカーが違反車両を追跡していた。
パトカーはサイレンを鳴らし、拡声器で、
<警察官>「ゴリライモ〜、ゴリライモ〜」
と言ったのである。
<夫・嫁>「ゴリライモー???」
その後、お腹が破裂するくらい笑い転げたことがあったが、
どういう意味やったんかなぁ・・・
トプカプ宮殿
−ハレム−

2000年11月16日(日)

チケットくわえてハイ、チーズ!
トプカプ宮殿の入り口

 

 

 

 

 

贅沢な装飾
女王の浴室?


トプカプ宮殿に着き、まずは、ハレム内(日本で言えば大奥)を見学する
ツアー(別料金)を申し込む。
私達は、11時半から、と言われ、20分待たされることになった。
ハレム入り口近くにある売店で、IceTeaを買い、ベンチで時間を潰していると、
小学生の遠足の団体がやってきた。

子供達が来たよ!  とにかく皆元気がいい。
ハレム入り口              遠足の子供達

トルコでは、今、『ポケモン』や『キャプテン翼』が放送されていて、
子供達は、日本人に対して、異常なほどの興味を示す。
私達の前を通るときに、「Hello!」と言う。覚えたての英語を使いたいのだ。
私達が、答えてあげると今度は、1人の男の子が「押忍ッ!」とやり始めた。
すると、みんな、やり始める。大変な騒ぎになってしまった。
少し、恥ずかしい・・・
トルコの子供達は、とにかく元気がいい。
目がキラキラ、輝いている。
このまま、素直に、まっすぐ育って欲しいなぁ、と思った。

ツアーの時間になり、30人程の一団が、ハレムの中に入っていく。

ため息が出る美しさ。
 果実の絵がかかれてある。 
スルタン(王)の大広間        果実の間

素晴らしい。
王子の勉強部屋

ツアーの説明は、英語であるが、英語がダメな嫁も、かなり聞き取れる
ようになっている。
約30分のツアーが終わり、宮殿の見学に向かう。