前のページへ 次へ 第4幕 イスタンブール C

トプカプ宮殿
-宮殿-

2000年11月16日(木)

題名は「踊り」。きれいだったので購入。
売店で購入

 

 

 

 

この後、執拗なセールスが・・・
正面の門

ハレムを出て、宮殿の他の部分を見学する。
宝物館には、当時のスルタンの権威を誇示するような宝石類や
鎧、短剣、玉座などが展示されている。

全部じっくり見ると、十分2〜3時間はかかりそうな内容だったが、
時間が無いので、出口付近の売店でお土産を買い、出ることにする。

トプカプ宮殿を出ると、
<男>「宮殿、どうだった?」
と1人のトルコ人が話しかけてきた。
<夫>「・・・・・・・・・・・」
<嫁>「良かったですよ〜」
<男>「どのあたりが、良かったですか?」
<夫>「・・・・・・・・・・・」
<嫁>「ハレムが、すごかった。きれいでした!」
<男>「日本はどこから来たんですか?」
<夫>「・・・・・・・・・・・」
<嫁>「京都です。」
<男>「いいところですねぇ。私、昔、千葉にいました。懐かしくて
声を掛けました、ごめんなさい。」
・・・・笑いながら、男、去る。

夫は終始、無視していた。
何かのセールスの可能性が高いからだ。こういう時は、無視するに限る。
・・・でも、なんとなく、そういうのが、悲しかった。
<嫁>「私、日本に帰って、街歩いてて、いかにもトルコ人、っていう人見つけたら、
きっと近づいて、話しかけると思うよ。カッパドキア行ったよ、トルコがすごく
好きになったよ、って言うと思う。それに、困ってたら、助けちゃる!」

嫁の性格は、「なった時考えよう」タイプである。
夫は、「ならないように用心しよう」タイプである。
夫も1人なら、きっといろんな事をしたと思う。
私という、勝手な事をしまくる大きな荷物を、日本から抱えてきているだけに、
一家の長として、家族を守らなければならない、という使命感でいっぱいなのだ。

せっかくトルコに来たんやから、いろんな人とコミュニケーションを取りたい、
近づいてくる人は、セールス目的の場合が多いが、話しただけで
監禁される訳じゃなし、もし強引なセールスにあったら逃げればいいじゃん、
そう思う嫁であった・・・・

仕事を辞めて家にいるようになってから、昼間、しょっちゅう、セールスの
電話や訪問を受ける。断り方に、慣れてきたのかも、しれない。(関係ないか!)

トプカプ宮殿の前で、正門の写真を撮っていると、またまた男が話しかけてきた。
今度の人は、私ではなく、夫に英語で話しかけている。

会話の内容は、とても長いので省略するが、
私達が歩き出すと歩き、止まると止まり、とにかくずっとついてくる。
最初は、楽しく、夫との会話を、盗み聞きして、愛想笑いをしていたが、
だんだん、うっとおしくなってきた。
<嫁>「この人、いつまで付いて来るん?」
日本語は分からないだろう、と踏んで、夫に言ってみたりする。
<嫁>「話が長いっっっっっっっっちゅうねん!正味な話。」
やすし口調になってきた。不快指数、Maxだ。

彼は、アリと言って、31歳だった。
アリという名前は多いようだ。彼は、何の目的で我々に付いて来るのか。
腹の探り合いが始まる。

<アリ>「ブルーモスクは礼拝の時間には、入れないから先に行った方が
いいですよ。」
<嫁>「・・・・・(それは、どうもご親切に。で、目的は?)」
<アリ>「これは、ハマムといって、温泉みたいなもんですね。
気持ちいいですよ。」
<嫁>「・・・・・(またまた、ご親切にどうも。で、目的は何よ!)」

<アリ>「この後、バザールに行く予定?そのバザールの前に僕の
店があるんだけど、カーペットの店なんだけどね・・・・・」
<夫>「おお〜、そういう事か。(正体、見たり!!)
カッパドキアでもう買って来たんですわ。ごめん!ありがと!バイバイ!」
夫がアリに握手を求めて、ニコっと笑って、強引にアリとはバイバイした。

ほっほぅ〜。そういう事ね〜。
今度、セールスが来たら、英語分かりません、私日本人ではありません、
というフリをしよう、と二人で申し合わせた。
日本人は、中国人や韓国人に比べて、とても狙われやすい。
お金を持っているから、というより、愛想がいいからだ。
押しに弱いからだ。

★★★★アジア人の見分け方★★★★★★★★★★
以下は、ハヤット論である。
@Big eyeは日本人、Small eyeは、韓国人、または中国人
A肌の色が白くてきめが細かいのは、日本人、韓国人

故に・・・・
・目が大きくて、肌が白くきめが細かいのが日本人
・目が小さくて、肌が白くきめが細かいのが韓国人
・目が小さくて、肌の色が黒いのが中国人
・あと、聞き返す時に、眉間にしわを寄せるのは日本人ではない
・・・・・という事である。

今度は気をつけよう・・・
ブルー・モスク

2000年11月16日(木)

美しい・・・
ブルー・モスク

 

天井も壁も美しいタイル装飾


きれい〜
ブルー・モスク内部

ブルーモスクに入ろうとすると、また若い男が近づいてきた。

<男3>「ヤポン?(日本人)」
<夫>「NO, KOREAN」
<男3>「・・・・・・・・」
男を無視して、二人で会話をする。
日本人と悟られてはいけない。
<夫>「●×△?」(韓国語風の会話)
<嫁>「■◎▲◇!HaHaHaHa・・・」(韓国語風の会話)
男、少し黙る。そして、
<男3>「オチマシタヨ!」
<夫・嫁>「へ?」
振り向く。
<男3>「オオ〜!ヤポン〜!!」
指差して、言われる。
くっそー、やられたー、悔しいー!!!!
<男3>「カーペット、アルヨ。」
<夫・嫁>「だーかーらー、買いましたー!」
<夫>「逃げるぞ!」
<嫁>「うん。」
2人、走る。ブルー・モスクへ一直線。

<男4>「イリグチ、アッチデスヨ」
嫁、指差す方向を見る。
また、やってもうたー!!
<男4>「エハガキ、イリマセンカ?1US$、1US$!」
<夫・嫁>「逃げろー!」
勘弁してくれーい!

やっと中に入る。中までは追ってはこれまい。
ふぅ〜・・・・・中は静かで、ひんやりして気持ちがいい。
カーペットもふかふか〜
観光客はまばらで、しばし、休息・・・・
京都のお寺で、庭を見ながら、ぼーっとするのと似ている。
何を考える訳でもなく、心から、安らげる。

ヒゲ、似合ってるでしょ? 客引きとの戦いにはマイッタ。

人の気配を感じ、振り向く。
すごい人。い、いつの間に・・・・・・・
この観光客に紛れて、外に出ることに。

楽しい昼食

2000年11月16日(木)

かわいく撮ってね〜
アヤ・ソフィア近くのカフェ

2時前。
客引きとの戦いも終わり、お腹がすいたので、
目の前にあるテラスに入る。
注文するのも手馴れたもんだ。
ケバブ一つずつと、アイスティーを頼む。
美味しい。
カフェのオジサンは、とてもいい人で、親切にしてくれる。
親日家のようだ。
私達が、お互いの写真を撮ろうとすると、撮ってあげる、と言ってくれた。
2人で旅行をしていると、なかなかツーショットの写真がない。
宝物になりそうな一枚だ。

右手をすぼめて指先を動かしながら(美味しい、の表現)、
「メルハバ〜!」
と言って出てきた。

気持ちのいい店だった。