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モジュールの役割

必要最低限のモジュールの役割を覚えておきましょう。
以下の説明はSynthEdit Help日本語版から抜粋しています。
現在この日本語版Helpは公開先が消滅したため非常に貴重です。
消滅前に保存してありますので必要な方はここからDLして英語版Helpに上書き保存してください。

コンテナ

先にも書いたがこれが無いと始まりません。
コンテナを作成すると中には外部とのやり取りを行うためのIO Modが自動的に作られます。

MIDI to CV

シンセサイザーを作る際は必需品。
PCのMIDIポートからMIDI信号を受信して電圧に変換します。
ちなみにSynthEditは1v上がると1オクターヴ上がる「Volt/Oct」方式です。
昔のKORGなんかはHz/Octという規格もありましたがコントロールが難しいため最近はVolt/Octが主流です。

オシレータ

オシレータは多くのパッチの出発点です。
単純な波形に加え、ホワイトおよびピンクノイズを提供します。
「Phase Mod」入力はヤマハDXシリーズのような「FMシンセシス」に使います。

Pitch      1V/オクターブで5Vが中央のA(ラ)です。
Pulse Width  方形パルスの信号幅です。 -10~10V = 0~100%
Waveform    異なる波形から選択します [ Sine ,Saw ,Ramp ,Triangle ,Pulse ,White Noise]
Sync      このオシレータを外部シグナルと同期させます。
         よく他のオシレータにいかすサウンドを提供するのに使われます。
Phase Mod  ヤマハ方式の周波数変調に使うため位相を変化させます(-5~+5 V)。
PM Depth   周波数変調の度合いを変化させます(0 ~20V)

Phase Distortion Oscillator
位相変形(Phase Distortion)シンセシス

こちらはPhase Distortion Oscillatorと呼ばれるカシオが開発したオシレータ方式をシミュレートしています。
再生時にサイン波(訳注:実機はコサイン波)の読み出し速度を変更するというアイディアに基づいています。

サイン波の一部の読み出し速度を変化させると、なんとなくノコギリ波に似てきます。
カシオCA-1000のようなPDシンセは、ヤマハDX-7にも例えられる、非常に「クリーン」なキャラを持っています。
カシオの8ステージピッチEG、DCW(デジタルVCF)、DCA(デジタルVCA)は当時のシンセとして非常に優れたものでした。
主な欠点はベロシティーセンスがなかったことです。
もちろんSynhEditでは、「MIDI to CV」モジュールを使って簡単にカシオサウンドに、より音楽的なベロシティーセンスを実現することができます。
このモジュールはPDサウンドを再現するものです。
Modulation入力は波形変形の度合いをコントロールします。
0Vで純粋なサイン波を取り出すことができ、10Vで完全に変形した波形を取り出すことができます。
選択可能な8つの異なる波形があり、2つの波形を組み合わせることができます。
組み合わせた二つの波形は、1サンプルずつ交互に発音されます。これがCZ独特の音の秘密だったりします。

このオシレーターはわずかに標準のものとは異なって使用されます。
とりあえず典型的なシンセのブロック図を示します。

2つのADSRエンベロープがあり、一つはボリュームを、もう一方はフィルタのカットオフに接続されています。

次に、同じ結果をPDオシレータで得るためのブロック図を示します。

フィルタがありません。
ADSRは直接PDオシレータの「Moduration Depth」入力に接続されています。
このパッチは非常に伝統的なシンセのようなサウンドを出力しますが、フィルタは必要ありません。

次のページでは周波数変調(FM方式)について解説します。
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