飛鳥は大和の国家の発祥の地、今に残されたさまざまな歴史とともに、
自然の山河や草木、花々がひそやかに息づいています。
万葉集では
飛鳥川は、玉藻のなびく流れ、河鹿、川霧など四季折々の24首に詠
まれています。

飛鳥川(あすかがわ)         


高取山の山中に発し、稲淵山のふもとから藤原宮跡を北西に流れ大和川に注ぐ。
 


明日香川 明日も渡らむ 石橋(いわはし)の 遠き心は 思ほえぬかも

万葉集 11-2701

飛鳥川を隔てて住む若者には石橋は恋の通い道。明日もあさっても石橋を渡っていこう。あなたを疎遠には絶対にしないよ。

1999.3.7

飛鳥川の自然へ