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Architecture ≫
京都会館
Architect ≫
前川國男
Year ≫
1960
Place ≫
左京区
History ≫
2つのホールと会議場などを収容した複合施設
Estimation
★★★★★
 
前川氏の作品は、毎回思うが期待を裏切らない。むしろその期待以上の体験をさせてくれる。RCとう素材を押し出しているにも関わらず、とても軽く和風を感じる。
やはりピロティ-はこの建物で欠かせないエレメントの一つ。そのピロティ-にさらにバルコニーが介入し、そこにはドミノシステムの偉大さが感じられる。
単純に見える平面でも、微妙な重なりた屋根のエッジを曲面化させるなど、視覚的に様々な効果的な仕掛けが施されている。写真は中庭からエントランス側を撮影。
階段及びその手摺のディティール。この手摺は、下から見るとボリュームが大きく見え、上からの眺めは、その殺ぎ落とされたV字の姿から非常に軽く見える。
階段の裏。木造のように、軸組みで構成された造りは軽く、日の光を最大限に生かそうとしているのだろうか。単純にデットスペースになりがちな裏側を簡単にクリアしている。
水平の連続と、連続するピロティー、さらにはバルコニーの存在感によって、軽さ、安定感、連続性が強調されている。
右に少しだけ見えているのが京都会館別館。

内部空間。やはり外部空間同様、階段のディティール、天井の格子など、RCの軸組みの如く、極めて軽快。床のレンガと、階段の木手摺が内部と外部の大きな違いで、その些細であるが大きな違いがとても上品に感じられた。

この建物、すごいSOULだ!

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