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Architecture ≫
ヒルサイドウエスト
Architect ≫
槇総合計画事務所
Year ≫
1998
Place ≫
渋谷区
History ≫
続・ヒルサイド。
Estimation
★★★★★
 

ヒルサイドテラスと同様、旧山手通りに位置が代官山駅よりも玉川通りに近く、それほど賑わっている場所ではない。

そんな閑静な場所に、まさに上品に、気品高く、この白い複合ビルが建っている。

ヒルサイドウエストは、A・B・C棟に分けられ、写真はA棟。

ファサードに設けられた細かいルーバーが夕日を浴びて表情豊かに見える。
そのルーバーの突出と同様に、屋根ルーバー、又は側壁もマスからの突出を演出し、それぞれがバランスを補っている。

路面する1FにはCAFEがある。

1Fエントランス方向の写真。

ゲートのようにくり抜かれた開口に、少し顔を見せる階段が、とても上品。その理由はもちろん手摺のディティール等階段にもある。

A棟をくぐり、美しい廊下を過ぎるとB・C棟へ。

写真では左がB棟、右がC棟。

C棟は槇総合計画事務所である。
休日・残業をしないことで有名な槇氏の事務所。やはりこの休日も、所員はどなたもお休みのようだ。

 

上写真の位置を、階段の下から見た様子。

非常に薄い歩行者用屋根が奥に見える。そこまでは階段を上って行くのだが(写真右奥)、単純に階段を設置しているのではない。手前にある2段の段差が、レベルを上げるという機能以上に、空間を仕切る、という演出をしている。

手摺のディティール。

薄いフラットバーで組まれた手摺は、正面から見る場合は奥の風景を邪魔せず、又、手摺を使用するときは一直線に伸びるように見える。状況によって姿を変えるシンプルな手摺。もちろん、かっこいい。

C棟のファサード。

A棟のファサードとは、ちょうど正反対にあり、裏通りに面している。

気取らない、バウハウスのようだ。

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