≪ BACK ARCHITECTURE
Architecture ≫
東京文化会館
Architect ≫
前川國男建築設計事務所
Year ≫
1961.4
Place ≫
台東区上野公園
History ≫
文化会館としてのカリスマ建築
Estimation
★★★★★

コルビジュエの国立西洋美術館の目の前に位置する。

巨大な彫刻的なボリュームが宙に浮いているように見える。
写真はエントランス。
大きくガラス面をセットバックさせ、張り出す庇に対して上品にエントランスが突出している。

形態は、京都会館に似ている。

ガラス面ではない壁面は、写真のように縦にスリットを入れ、足元を軽快にしている。
このスリットはなんと、コンクリート。

当時の施行技術水準を恐れず、あるべき姿を作り上げた姿勢が窺える。

内部には大きなアトリウムが展開する。
ホール部分を更に構造物が包み込み、内部空間にも不思議な外部的要素がある。

広いスロープ、中層ブリッジ、連続水平窓。近代建築の定石を巧みに使い、内部空間を構成している。

天井のライトが、夜空の星空のように見えて美しい。これは黒川紀章のクアラルンプール国際空港にも同様の効果を狙ったものがある。

≪ BACK ARCHITECTURE
NEXT ARCHITECTURE ≫