マルセル・デュシャンと「絵画」という名
――モデルニスムの歴史のなかで

◆1912年、若きデュシャンはミュンヘンに3カ月滞在した。この滞在は、彼の「絵画放棄」と、つづく「レディメイド発明」の契機となる。レディメイドは、モデルニスムの絵画の歴史――何を“絵画”と名づけるかという名づけの契約が繰り返し結び直される歴史――の延長線上に位置づけられる。そこで鍵となるのは、「“絵画”という名」である。
四六判・上製・422ページ
定価:4400円(本体4000円+税10%)
ISBN978-4-86065-173-2
2025年3月刊