佇む思索
◆ハイデッガーの思想的営為,特にケーレ(転回)以降の後期思想は,彼自らが準えるように,事象の近傍に寄り添いつつ見続ける「佇む思索」である。本書は,ハイデッガーとともに二千数百年に及ぶ西欧思想の歴史を旅した悠遠なる随行文。ハイデッガー哲学と仏教思想,わけても「禅宗」のそれとの親近性を批判的に考察したスリリングは論攷を収める。
A5判・並製・352ページ
定価:本体2800円+税
ISBN978-4-86065-056-8
2010年8月刊