◆その思想と行動によって今なお人々を惹きつけて止まないヴェイユの中の〈パラドクス〉。曰く，キリスト教の霊感に賭けながらも，ついには受洗しなかったこと。マルクス主義を根本的に否定しながらも，唯物論的思考を持っていたこと。そして，ユダヤ的なものをめぐる入り組んだアンビヴァレンス。本書は，その様々な〈パラドクス〉に着眼し，ヴェイユの思索の足跡を読みほぐした刺激的書。

四六判・上製・246ページ
定価：本体2600円＋税
ISBN978-4-86065-078-0
2013年7月刊