シェリング自然哲学の諸相

◆生誕250年記念出版!
シェリング自然哲学の根本性格を動力学・化学・生理学に即して解明、かつその現代性強調説としてホイザー= ケスラー説やグラント説を吟味した上で、その特質をニュートン、ヘルダー、ショーペンハウアー、メルロ=ポンティや安藤昌益、西田幾多郎らの諸説との比較によって浮き彫りにした著者年来のシェリング自然哲学研究の集大成。
序 章 初期シェリング自然哲学諸著作(一七九七―一八〇〇年)概要
第一部 シェリング自然哲学の基本問題
第一章 原子論的動力学と力動的原子論
▶カント動力学批判によるシェリング力動概念の形成
第二章 化学革命とカント、シェリング
第三章 諸力の自由な遊戯と進展としての自然
▶シェリング自然哲学とロマン主義
第二部 シェリング自然哲学のアクテュアリティ
第四章 シェリング自然哲学のアクテュアリティ
▶ホイザー=ケスラー説によせて
第五章 自然と芸術ならびに野生の原理と肉の存在論
▶シェリングとメルロ=ポンティ
第六章 シェリング自然哲学と現代
▶グラント説再考
第三部 シェリング自然哲学の諸特性
第七章 重力と物質ならびに神と自然
▶ニュートンとシェリング
第八章 神・自然・精神
▶ヘルダーとシェリング
第九章 自然今昔または意志としての自然
▶シェリングとショーペンハウアー
第十章 自然と医の思想
▶昌益とシェリング
付 論 同一性、超神性、脱自
▶シェリングと西田
四六判・上製・416ページ
定価:4400円(本体4000円+税10%)
ISBN978-486065-179-4
2025年12月刊
