★2002年7月5日 SUBARU Impreza WRX STI 試乗レポート |
◎レポート
★SUBARU Impreza WRX STI
今日はフォレスターの1年点検。SUBARU橿原営業所にTEL。
営業マンから「4時間程度かかるので代車を用意しますから。」と言うので、すかさず「インプのSTIがいいなー。」とオネダリしてみたら、「いいですよ。」との返事。
ラッキー!これはインプレッションしかないでょー! っという事で、どうぞー!!
http://210.254.95.20/showroom/imp_sti_ltd/
インプレッサ WRCでこの車の活躍を支えるスバルのモータースポーツ部門 STI が持てるノウハウを注いで開発した市販用がインプレッサ「STIシリーズ」。
「STiシリーズ」はバージョンI 、II …と毎年改良が加えられ、今回の新型インプレッサは7代目で昨年10月に発売した。
ちなみにSTIとは、スバル・テクニカ・インターナショナルの頭文字。(わかってるって?)
スバルのモータースポーツ部門を担当する専門会社で、WRC参戦のためのインプレッサWRカーの生産も手掛けている。
ただし新型はスバルのラインモデルであり、STIによるアフターチューンモデルでないらしい。(どうでも良いけど・・・)
STIに搭載されるエンジンは、ノーマルのWRC-NBを徹底チューンした280馬力の水平対向4気筒ターボ。駆動はもちろんフルタイム4WD。ミッションはSTI専用となる新開発の6速MT。
STIシリーズのボディは、ノーマルと同じ4ドアセダンのWRXとスポーツワゴンの2タイプで、「WRX STI」には更に装備の簡略化やボディの軽量化を徹底した競技用車両ベースとなる2つのモデル「タイプRA(16インチタイヤ仕様と、17インチタイヤ仕様」がある。
今回のSTIは、先代のSTIよりも約28万円高、WRX-NBの81.5万円高。比較すればかなり割高だが、17インチのタイヤやブレンボ社製のブレーキ、そして新開発の6速MTといった贅沢なメカニズムを新たに採用したためで、。この鋭い?性能を知れば、300万円そこそこというのは、やはり安い。
ライバルはズバリ、三菱ランサーエボリューション!!
インテリアのカラーはSTI専用の青と黒のコンビネーション。シートもSTi専用で、質感の良いバケットシートを備える。
レバーの上下で50mmも上下するラチェット式リフターも備えており、上下方向の調節は完璧。ただ、前後方向はノッチの数が少ない。RECAROの様に、ノッチとノッチの間にもう一ノッチあるといいと思う。ホールド性はアフターパーツに変更する必要がないくらい申し分ない。
シート以外でSTI専用となるのはアルミ製のスポーツペダル、ピンクのSTIロゴと「REVインジケーター」が付いたメーター、6速のシフトノブとその周囲のアルミリング。
STIに搭載されるエンジンはEJ20型、水平対向4気筒DOHCターボはノーマルと同じだが、ほとんどがSTi専用にチューンされている。
最高出力/最大トルクは280PS/6400rpm、38.0kgm/4000rpm。
エンジンルームを覗いたとき、真っ先に目を奪われるのがSTIと大きく書かれたインタークーラー。ウォータースプレーも以前と同様に装備されている(新型はオートモードが付き、自動で水が噴出されるのが凄い!!)。またECUもSTI専用。
ミッションは6速MTが新たに開発された。これは採算度外視で自社開発したらしい。
サスペンションはノーマルと同じ4輪ストラットだが、取付剛性を3倍まで高めてある。
ブレーキは、ブレンボ社製を採用!!見た目、性能共申し分なし!!
乗ってみて感じたのが、有効パワーバンドは4500回転以上。それ以下では普通の車と何ら変わりない。フォレの方がまだ扱いやすい。
でも一旦パワーバンドにはまると本当は330馬力ぐらい出てるんじゃないの?って疑いたくなる。
言うまでもなく、加速は強烈! 低回転でも案外街乗りが楽な上、アクセルを踏めば、特に4500回転からは強烈なターボパワーが炸裂するのだから、もう暴力的としかいいようがない。噴け上がりはカミソリのように鋭いし、アクセルに対する反応も抜群!!
シフトのフィーリングも気に入った! ゴギゴギと節度、剛性感がある。6速によるクロスレシオ化もよく研究されている様で、例えば7000回転でシフトアップすると5000回転あたりまでにしか回転が落ちないみたい。
そしてメーターに内蔵された「REVインジケーター」という装備。これは任意に設定したエンジン回転になると、光と音でシフトチェンジすることをドライバーに教えるというもの。シフト操作の忙しい車なので、これがあればタコメーターを見る必要も無いくらい、安全面でも素晴らしい装備だと思う。
フットワークの良さも素晴らしい!!広い駐車場で急旋回してみたが、四駆とは思えないほど。フォレにもこれぐらいの回頭性が欲しい〜。
グリップ感が強く、普通のクルマなら完全に流れてしまうところが、すんなりと走ってしまう。実際、滑らせようと思っても滑らなかった(思い切りがなかっただけかも・・・)。
乗り心地は当然固いが、路面からの突き上げはマイルド。クラッチペダルもそんなに重くないから、街乗りでも十分使えると思う。
余談の領域かもしれないが、トランクもなかなかの収納性。十分な開口部にゴルフバッグ4個は余裕で入る優れものである(ゴルフしないけど・・・)。
じっくり試乗してみると、この車が楽しく、速く、安全で快適な(セダンのようなものではないにせよ、十分日常的に乗れるサスの固さだし・・・)、そしてスーパーカーであることがよく理解出来た。4ドアならではの実用性もあるわけで、これはもう完璧な車だと思う。
フラット4、ターボ、4駆、好き嫌いの分かれるフロントデザイン(俺は好き!!)など、スーパーカーとして、世界に誇れる車である。