---------- 車両解説 ----------

22600系(Ace)

 2003年(平成15年)に登場した21020系アーバンライナーネクスト以来、特急車では6年ぶりに登場となる22600系は汎用特急車として22000系の後継型という位置づけとなり、同じくACEを名乗る。

基本編成は22000系同様、4両編成と2両編成であるが2200系ではオールM編成だったのに対して22600系は半数がトレーラとなった。編成は大阪側からモ22650形(Mc)+ク22950形(Tc)、モ22600形(Mc)+サ22700形(T)+モ22800形(M)+ク22900形(Tc)で、主制御機は21020系同様の三菱製VVVFインバータモータを搭載、主電動機は出力230kwの三菱製かご形三相交流電動誘導機を採用、制御装置は同じく三菱製電気指令式の電磁直通空気ブレーキが採用された。台車はボルスタレス台車KD−314B形(Mc・M車)、KD−314C形(Tc・T車)である。

 先頭形状は22000系より屋根部の曲面を大きくし、左右窓上下に黒色の塗装を施した。また前照灯はHIDプロジェクター式を4灯配置し、行き先表示はLED式となった。側面窓も22000系よりも上下寸法が965mmに拡大され、眺望の向上が図られている。

 パンタはPT−7126A形のシングルアーム式となり、2両編成はモ22650形に2基、4両編成車にはモ22600形、モ22800形にそれぞれ1基装備される。編成内に喫煙車を廃止し、扉と仕切りで区切られた喫煙室がTc車運転台後部に設置され、その部分には独立した窓が設けられた。座席は21020系同様のゆりかご式リクライニングシートを更に改良したものが採用され、シートピッチも1050mmとなり汎用う特急車としては初めて21020系等と同じになった。

 2009年(平成21年)3月に4両編成2本、2両編成1本が登場、更に2010年(平成22年)3月に2両編成11本が増備され、大阪・名古屋・奈良線等で運用されている。2016年(平成28年)からの汎用特急車塗装変更により順次塗装が変更され、2018年(平成30年)に全車完了した。
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2連車はMc車にシングルアームパンタを2基装備する 運転台後部に喫煙室が設置された(写真は4連車)
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2連車+2連車の4連(現塗装) 現塗装の4連車
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←上本町・京都/名古屋→
 モ22600形(Mc) + サ22700形(T) + モ22800形(M) + ク22900形(Tc) 
22601 + 22701 + 22801 + 22901
22602 + 22702 + 22802 + 22902
 モ22650形(Mc) + ク22950形(Tc) 
22651 + 22951
22652 + 22952
22653 + 22953
22654 + 22954
22655 + 22955
22656 + 22956
22657 + 22957
22658 + 22958
22659 + 22959
22660 + 22960
22661 + 22961
22662 + 22962

2018年11月 4日 更新

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