---------- 車両解説 ----------

モワ10形(旧)

 大阪線で使用されていた1400系のうちモ1400形1404・1406・1408・1410〜1415とク1500形1501・1502を1976年に電動貨車化したもの。1939年(昭和14年)に大阪電気軌道が参宮急行電鉄の2200系(新)に準じ製造されたのが前身の1400系である。なお、参急2200系は2扉クロスシートであったが1400系は3扉ロングシートで製造された。また、参急2200系新のうち同じく1976年(昭和51年)にモ2231〜2233がモワ10形20〜22となった。しかし1977年(昭和52年)にモワ22は高安工場の入れ替え車となり除籍されたため、それを補うためにモ2237がモワ22の2代目となった。このうちモワ20(元2231)はかつて特急用に整備された車両で前照燈は埋め込み式となり大阪側の前面窓はHゴム化されている。
 改造は吊り革撤去や一部の車両の座席撤去にとどまり、ほぼ原形を保っている。モワ11〜14とクワ50・51は片運転台、その他は両運転台である。なお、14以外は運転室はそのまま残っているため15〜19とあまり外観上の差異はない。
 1320形ク1321(→ク501)やク1322(→ク502)とともに、荷物電車や鮮魚列車で活躍していたが1981年(昭和56年)17・18・22が廃車され、その他の車両も順次2250系に置き換えられ、1983年(昭和58年)までに姿を消した。
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鮮魚列車の就業を終え、高安車庫に戻るモワ10形 元2200系のモワ21
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←上本町・名古屋
 クワ50形(Tc) + モワ10形(Mc) 
 モワ10形(Mc) + モワ10形(Mc) 
モワ10形(Mc)
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車番 旧番 運転台
モワ11 モ1404
モワ12 モ1406
モワ13 モ1408
モワ14 モ1410
モワ15 モ1411
モワ16 モ1412
モワ17 モ1413
モワ18 モ1414
モワ19 モ1415
モワ20 モ2231
モワ21 モ2232
モワ22(1) モ2233
モワ22(2) モ2237
クワ51 ク1501
クワ52 ク1502
 運転台
  →:伊勢側(大阪側機器のみ撤去) 
  ⇒:伊勢側
  ⇔:両運転台
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形式 車種 番号 両数 運転台 全長
(mm)
全幅
(mm)
全高
(mm)
台車 電動機 出力
(kW×個)
製造初年 製造所 備考
モワ10 Mc 11〜13 3 上→ 20620 2737 4174 日車D-22 三菱 150×4 1939 日車 1976年電動貨車化
14 1
15〜19 5
クワ50 Tc 51・52 2 上← 4010 1940
モワ10 Mc 20〜22 3 4174   〃 * 三菱 150×4 1939 *20はD-22A,1976年電動貨車化

2007年 9月 9日 更新

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