---------- 車両解説 ----------

五位堂検修車庫・高安検修センター入れ替え車

 1959年(昭和34年)に製造された名古屋線の高性能車1600系のうち1963年(昭和38年)〜1964年(昭和39年)に登場した増結用のモ1650形が前身である。1982年(昭和57年)に京都線急行の5連化(新田辺〜京都間)に伴い、増結用単独Mc車が必要となったため1651〜1654が連結面簡易運転台取付け・連結器高さ変更などの改造を受け、京都線に転属した。その後、京都線急行の6連化が実現すると、次第に京都・橿原線ローカルの運用にも就くようになっていったが、1987年(昭和62年)に1651・1652は救援車モワ50形51・52に、1653は除籍のうえ五位堂検修車庫の入れ替え車に、1654は除籍のうえ高安検修センターの入れ替え車にそれぞれ改造された。モワ51・52は既に廃車解体となったが、車籍はないものの五位堂・高安に配置された入れ替え車は現在でも活躍中である。(高安入れ替え車は元1654の車番が残されたまま使用)
 なお、高安検修センターの入れ替え車は2016年(平成28年)に16200系(青の交響曲)のテスト塗装が施され現在に至っている。また、五位堂検修車庫の入れ替え車は2022年(令和4年)末にイベントでのらくがき電車用としてスカイブルーの塗装となり、イベント後もそのまま使用されている。
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スカイブルーとなった五位堂検修車庫入れ替え車 16200系の塗装が施された高安研修センター入れ替え車

2024年 8月16日 更新

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