古墳の設計







設計する

基本設計を検討する。
今までのどの前方後円墳と同じ形にするのか、またその場合でも少し模様がえをするのか、
とくに後円部と前方部などの比率や具体的な規模について会議がなされ原則が決定すると
専門の技術者にまかされる。
技術者たちは、土をつんで実際の100分の1ぐらいの模型をこしらえて検討したと思われる。
その模型は工事の依頼者でもあり、命令者によって最終的に点検される。
基本設計ができると、設計図がつくられる。



地面に平面形をあらわす杭を打つ

古墳造りの工事が始まると、あらかじめ予定地の草や木を伐採し、谷状の地形を埋め立て
敷地を平坦にしておき墳丘や堤や濠の輪郭を地上に描く。
出来るだけ設計図どうりの形に、しかも縮小している図から拡大して地上に点を打って
いかなければならない。
そのために地面を碁盤の目のように区画する方角地割りの技術を用いた。




水平の基準となる目印を立てる

これまでの過程では、古墳の平面形だけを頭に描いていればよかったのだが、これからは
立体形も念頭において作業をしなければならない。
古墳のような巨大な立体形をつくるとなると、どの部分も水平を基準にしていることが
大原則となる。
幅は2メートル、深さも1メートルほどで十分な溝を古墳の周りに掘ります。
そして天候のよい日を選んで、溝の中に水を入れ一定の高さでみたし
あらかじめ溝のなかに立てておいた頑丈な長い杭に目印をつけます。
おそらく水面すれすれにつけるだけではなく、水面1.5メートルぐらいの高さにも目印を
つけます。この印が水平の基準となります。


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