前方後円墳ができるまで





前方後円墳の築造は、まさに土木工学の成果である。 本ホームページの年代観では仁徳天皇陵(大山古墳)は5世紀前半の築造とみられますが、この時刻でみたとき、仁徳陵は世界最大の土木築造物であることはいうまでもありません。 航空写真で大観してもきわめて精緻な左右対称形が実現されています。 アジア大陸など日本列島外部に参考にすべき技術が皆無の状態にあって、周濠を含め約1kmの規模をもつ巨大古墳をここまで精緻に築造したということは、古代の日本人が高度な土木工学技術を独自に開発していたことを示しています。 理論的には、現在の土木工学とほぼ同水準のレベルに到達していたとみてよいでしょう。 まさに、巨大古墳はわが国の最初のメイドインジャパンといってもよいモニュメントです。 以下に述べる古墳の築造法は、比較的小さな前方後円墳を築造する場面を想定したもので、あくまで想像であることをお断りしておきます。 まったくちがった作り方をした可能性も十分考えられます。 古墳の築造法は残念ながら正確にわかっていないというのが実情なのです。



古墳を造る前に
古墳を造るための準備
古墳の設計
設計の検討と測量
古墳を造る
古墳を造るための作業

仁徳天皇陵航空写真
(google mapより引用)

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