Angel Sugar

「悪夢のレッスン2 (大地視点)」 (2万ヒット)

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 音を立てずにコーポを上がり、そっとキッチンの窓から覗くと、祐馬がどうもエロビデオを見ていた。
 なっ、なんだあれっ!
 大地は目を疑ったが、よくよくみると、男同士が絡んでいるビデオだった。
 あいっつ……そんなもの見るのに、うちに来たのか?
 違うっ!あれ博貴のか?博貴のビデオか?
 なんでそんなもんあいつがもってるんだっ!
 ぶちっと切れた大地は玄関の扉を蹴って入った。
「何やってんだっあああっ!」
「うわっ、大ちゃんっ!」
 博貴が逃げた。
「三崎さんっ!あんたっ、一体何見てるんだよっ!」
 逃げた博貴はとりあえず放って置いて、テレビに釘付けになっている祐馬の後ろに立った。
「俺?勉強してるんだけど……」
 だが、祐馬はそういうだけで、こちらを振り向くこともせずにひたすら画面に張り付いている。
「なっ、なあにが勉強だあああっ!」
「あのさあ、こっちは真剣なの。ちゃちゃ入れないでよ。大地君が見るの嫌なら、あっちに行ってくれる?」
 ムッとしながら祐馬は言った。
 し、真剣って……真剣にあんたはこんなものを見るのかっ!
 兄ちゃんがいながらっ!
 てめえの神経はどうなってるんだっ!
 いや、先に博貴だとようやくそこで思い立った大地は、微動だにしない祐馬を無視して、今度は博貴を探した。博貴は一階に下りるフロアの柱からこちらをじいっと眺めていた。
「おいっ!大良っ!どう言うことなんだよっ!お前一体何吹き込んだんだっ!」
「だからねえ、三崎さんも言ってるだろう。彼勉強しにうちに来たんだよ。だから私は好意で教えてあげているんだって……」
 にこやかにその場からこちらに歩き出してきた。
「あ、あれの何処が勉強だって言うんだよッ!エロビデオ大会なんかしてんじゃねえぞ!」
 俺の留守に一体全体どうなってるんだと、大地はもう一度叫ぼうとすると、祐馬の怒りの声が飛んできた。
「五月蠅いっ!俺真剣だって言ってるだろっ!喧嘩するんなら、隣の部屋に行ってよねっ!」
 目、目がマジ……
 本気で怒っている祐馬が分かった大地はその勢いに押されてしまった。
「……あ、はい……って違う~大良あ、マジ一体なんなんだよこれ……」
「だからねえ……」
 小さな声で博貴が話し始めた。
「どうも三崎さんって、君のお兄さんとはまだ……そうだねえ、最後までいったことがないようなんだ」
「なんだよ……その最後までっていうのは……」
 こちらも小さな声で博貴に聞いた。
「だから~大ちゃんと私がいつもベットでしてることだよ……」
 くすくす笑って博貴が言った。
 それって……
 セックスのことか??
「あ、あのさ、つき合ってあそこもう三ヶ月くらいになるよな……それで……そういう状態なのか?」
 大地には信じられなかった。博貴とのセックスライフが普通だと思っているのだから、三ヶ月も何もないとうのは信じられないのだ。
 まあ少々、多いかな……なあんて大地も思うことはある。だが普通のラインが分からないのだから、仕方ない。
 それでも三ヶ月も……というのは余りにも何もなさ過ぎるのでは無いかと、いくら大地でも思った。
「三崎さん元がノーマルだから余計色々不安な部分があるんだろうね。初めての体験だと結構気負うところもあるし……男として散々な初夜から始めたく無いんだろう。だから私に相談に来たんだよ」
 へえ~そうか~三崎さんも大変だなあ~
 じゃねえっ!
「何でお前に聞きに来るんだよっ!」
「だって、大地。そんな相談を誰に出来るんだい?だろ?三崎さんも覚悟して私を頼ってきたんだから、やっぱり相談に乗ってあげるのが、同じ男とつき合うものの使命だと思わないかい?」
 それは使命なのか?
 そんなご立派なものか?
 と思うのだが、確かに何も知らないのは可哀想だとも大地は思った。
「……し、仕方ないか……」
「そうそう。やっぱりこういうのはきちんとした知識を入れてやらないと、初心者が何も知らずにやっちゃったらその後、散々痛い目に合わせちゃうからね……」
 って誰が?
 俺の兄ちゃんが?
 そ、それは考えたくないっ!
「……もうそれ以上言うなっ、分かった」
 納得出来ないのだが、頼ってきた三崎を追い出すわけにも行かずに大地は観念してそう言った。
「あ、全部見終わりました~」
 祐馬がそう言ってこちらを振り返った。別に嫌らしい目で見ていたわけではないようだ。
 真剣ね……
 ってまて、あのビデオは誰のだ?
 と、振り返って博貴を見ると「……あ、そう。じゃあ次は、これだっ!」と言って妙な毛布を見せた。
 その毛布は丸めて胴を縛り、そこにタオルが紐で縛られ、よくよく見るとタオルを手足に見立てた妙な人間型になっていた。
 な、なんだよそれ……
 大地は言葉を失ってしまった。だが博貴は嬉しそうだ。
「それなんですか?」
 やはりなんだろうと思った三崎がそう言った。
「ダッチ毛布!」
 異常に嬉しそうに博貴が言った。
 なっ、なんだそりゃあああっ!
 口がぱくぱくする大地など、二人は気にする事もなく、盛り上がっている。
「ダッチ毛布って……」
 ダッチ毛布を渡された三崎は不思議そうな顔をしている。
「で、これがダッチ大ちゃん」
 といきなり博貴は大地を指さして言ったものだから、さすがに大地は思いっきり博貴の胴を殴った。
 何がっ
 何がダッチ大ちゃんだっ!
「痛いねえ……大ちゃんはほおんと冗談通じないんだから……」
 殴られている割には、博貴は嬉しそうに言った。
 何故笑うんだ~お前絶対可笑しいぞっ!
「つ、通じるかあっ!」
 大地は、真っ赤な顔が更に赤くなった。
「大ちゃんのことは気にしないで、三崎さんはこれをお兄さんだと思って、体位の勉強をね……」
 体位っ!
 何が体位だ~このエロ野郎っ!
 と又大地が博貴を殴った。
「お、おおお、お前っ!いい加減にしろおっっ!」
 と、大地が博貴に怒鳴りつけると祐馬がこちらに哀願するような目を向けた。
「大地君ッ!俺、本当に真剣なんだっ!怒るのも殴るのも俺にしてくれない?本当に俺必死に今頭に覚えさせてるんだ……頼むよ」
 こいつ……
 こいつが真剣なのは分かる。
 でも、博貴の奴は……楽しんでやがるっ!
 全くもってこいつに真面目さなんてねえんだよっ!
 俺はそれが言いたいんだっ!
 だが、可哀想なほど真剣な祐馬にそんな事は言えなかった。
「……分かってるけど……」
「分かってるんだったら、静かにしててよ。嫌だったらマジでこっから出ていってくんない?俺邪魔されたく無いんだ」
 真剣だよ~三崎さん。
 はあ……
 大地はもう何も言わずにその場に座り込むと、クッションを引き寄せて抱きかかえた。
 もう好きにしてよ……
「分かってくれたら良いんだ」
 ニコリと祐馬は大地に笑いかけてくるのだが、こちらは引きつった笑顔を返すことしかできなかった。
 暫く様子を見ていると、祐馬が棚をごそごそとし始めた。
 そういやあの棚って何入ってるのか見たこと無かったなあ……
 と思っていると祐馬がそこから妙なものを取り出した。
「……あの、で、これはなんですか?」
 と言って祐馬が取り出したものは男のシンボルをかたどった物だった。
 うぎゃああああっ!なっ、何が入っているんだあそこにはっ!
 大地は頭がパニックになりそうだった。抱きかかえているクッションが握りしめた手で変形する。
 あそこから取り出したというのだから、あれは博貴のものだろう。
 祐馬には何だかよく分からないのか、箱に入ったものをごろごろと床に並べだした。
 な、並べるなっ!
 もしかして博貴のマイコレクションとか言うか?
 あ、あんなもん隠してやがったのか?
 う、うううう、嘘だろ?
「あ、それ、使ったこと無いけどね、お客さんがくれるんだよ……こんな物貰ってもほら、使いようないんだけど、不燃物の日にゴミに出すわけにもいかなくてねえ……仕方無しにそこに放り込んであるんだ」
 博貴はそう平然と言ったが、大地の目は点だった。
「使ったことあるんですか?」
 ごろごろ出てきた似たような物を持って祐馬が言った。何故かこちらを見たような気がして仕方が無かった。
「……え?」
「ねえよっ!そんな物使うわけないだろっ!」
 あいつ……もしかして妙な想像巡らせた訳じゃないだろうな?
 俺、そんなので攻められたこと無いんだからなっ!
 未使用なんだからなっ!
 と、さすがにそこまでは大地も言えなかった。
 それにしても、博貴は平然としていた。
「ああ、君は初めてだから、こういう物を使った方がいいね」
 棚の前に座っている祐馬に博貴が靴墨の入っていそうな缶を差し出した。
「ホットゼリーだよ。ほら、痛い目に合わせるわけにはいかないから、最初はこう言うので慣らせばいいんだ。君が慣れたら使わなくても上手くやるだろうしねえ……」
 俺にも使ったことあったか?
 いやそんなの覚えてないっ!
 というか、どうしてそんなものが一杯あるんだよっ!
 もう大地は泣きそうだった。
「貰って良いんですか?」
 大地のそんな様子も分からない祐馬はそう言って嬉しそうだった。こちらは、もう無言を通り越して固まっている。
「いいよ。さて、大ちゃんが大人しくなったところで……と、まず私が色々体位を教えてあげますね」
 と言って先程のダッチ毛布を博貴が抱きかかえた。
「これが正常位、これがバック、騎乗位、次が69、でもってこう言うのが仏壇返し……」
 と、ちゃっちゃと毛布を器用に人間に見立てて、博貴は実演しはじめた。最初祐馬は感心して博貴のそんな姿に見入っていたのだが、ふとこちらに視線を寄越した。
「……んだよっ!何でそんな目で見るんだよっ!」
「え?別に……ははっ……」
 意味ありげに祐馬は笑う。その笑いで大地はもう自分が馬鹿にされたように感じた。
「……ぜって~変な想像しただろっ!」
「してないよっ!」
 嘘だっ!
「ぜってーしたっ!」
「だからしてないって……」
 したくせにっ!
「だ~い~ちっ、そんなことはどうでも良いの。はい、今度は三崎さんが実演する番だよ。分からなかったら聞いてくれたらいいから。やっぱりこう言うのは足の位置とか結構自然に持っていくのが難しいんだよ。下手に無理して足を引っ張ったりすると、一気に相手の快感が興ざめするからねえ……」
 博貴はこちらを押しやるように言った。
「あ、興ざめしちゃうんですか?」
 ダッチ毛布を抱きしめて祐馬は言った。
「するする。思い切りしちゃうよ。折角いい雰囲気で持ってきていても、たったそれだけのことで、最初せっかっく盛り上げたものが全部ぶち壊しになってしまうから、気をつけないとね」
「攻めって大変なんですね……」
 あんた……それ、俺に対する嫌みか?
 俺に色々しろって言いたいのか?
 もう大地は何を言われても、意味深に聞こえて仕方ないのだ。
「そうなだよねえ、攻めって大変なんだけど、受け側って分かってくれないんだよ。こっちはとっても必死になって悦ばせようって考えているのに……ねえ大地……」
 博貴はそう言って大地に視線を投げて寄越した。
 お前はっ~
 ぜってー俺に対して苛めを始めてるだろ!
 くっそーくっそーむかつくっ!
 だが、大地は必死にそんな自分を押さえた。言えば言うほど墓穴を掘っていくような気がして仕方なかったのだ。
「……受けって何かしてくれるんですか?」
 ウケッテナニカシテクレルンデスカ?
 って、それは正に俺に対する挑戦か!
 もう我慢できないっ~!
「てめえっ!ふざけんなよっ!出ていきやがれっ!も、ぜってー兄ちゃんにばらしてやるからなっ!お前みたいな失礼な奴は二度と来るなっ!」
 大地はクッションで思いっきり祐馬を叩いた。本当は拳でぼこぼこにしてやりたかったのだが、ここまで沸騰した頭だと、相手に手加減が出来ないと思ったのだ。
「はははははっ!」
 博貴の方はそんな大地を止めるわけでもなく、二人の光景を見て無茶苦茶楽しみ、笑っている。
 やっぱり博貴は楽しんでやがったんだっ!
「違うって、別に大地君に聞いた訳じゃないよ……」
 あんたのその、無邪気な質問で俺がどんなに恥ずかしい思いをしてるのか分かってねえんだよっ!
 もう大地は祐馬を追い出すしかないと思った。
 これ以上恥ずかしい思いはしたくないのだ。
「うるせえっ……うるせえっ!うるせえええっ!!出ていけっーーっ!もう帰れっ!二度とくんじゃねえっ!二度と敷居をまたがせねえからなっ!」
 思いっきり玄関まで押し、家の外へと祐馬を追い出して、大地は扉を閉めると鍵までかけた。
 そうして笑いを堪えている博貴の方を振り返った。
「んっだよっ、何で俺こんなやな目に合わされなきゃならないんっだっ!」
「大地……別に大地を嫌な目に合わせるつもりで三崎さんが来た訳じゃないだろ?ちゃんと事情は話したね」
 博貴は大地を後ろから抱きしめながら、耳元でそう囁いている。
「わ、わかってっけど……俺、ああいうのは嫌だっ!」
 と言って振り上げる手をやんわりと博貴は回している手で掴む。
「君にそう言う顔は似合わないだろ?駄目だねえ……大地……二人で居るときはそんな顔しちゃ反則だろ?」
 言いながら博貴の手は大地のズボンに回される。
「っ……こんなの卑怯だっ」
 こんな風にされると大地が何も言えなくなるのを博貴は分かっているのだ。
「何が?」
 博貴は後ろからこちらの耳朶に噛みつき、舌を這わせてくる。
「嫌だっ……あっ……」
 ズボン上から軽く擦られ、大地は身体を捩った。
「大地が嫌だなんて思っていないの分かってるからねえ……」
 後ろからくすくすと博貴は密やかに笑った。その、かかる息が首元を撫で大地を余計に煽らせる。
「だって……お前絶対俺を煽るのに三崎さんを利用しただろっ!あんなの見て俺がどう思うかってずっと考えてたんだろっ!分かってるんだからなっ!」
 真剣に祐馬の相談を乗っている振りをし、博貴が時折こちらに投げる視線は、その事を如実に物語っていたのだ。
 この男、何だってそう言うことに利用する奴なのだ。
「なんだあ、気づいてたんだ……」
 嬉しそうな博貴だ。
「お前って……お前って……あっ、やっ……」
 ギュッと握り込まれた大地のモノは、ズボンの上からの刺激にビクンと跳ねる。
 身体は正直なのだ。
「ねえ、ビデオ……大地も見たんだよね?感じた?」
「うう、五月蠅いっ!あんなの何で持ってるんだよっ!」
「お客さんがくれるんだよ……」
 ズルズルと床に座り込んでいく大地に合わせて、博貴の体勢も沈む。
「もっ、貰うなよっ!あんなの……あっ……!」
 ズボンの布と一緒に敏感な部分を刺激された大地は身体を仰け反らせた。
「やっ……やだっ……」
 後ろから抱き込まれ、いつの間にか膝に乗せられた大地は、必死に博貴の手を外そうとするのだが、外そうと力を入れると、博貴が手に力を入れ、敏感な部分が急に刺激を受け、そのたびにこちらの力がそがれるのだ。
「偽物のオモチャを見て興奮したんでしょ?ちゃんと大地の目はそう語っていたよ……でも本物が良いよね?」
 かあっと赤らめる大地は言葉を失った。
「あれ?偽物試してみたいの?私の方がいいと思うんだけど……大地がそう言うなら仕方ないねえ……」
 なんて言い出すものだから大地は慌てて言った。
「あんなのっ嫌だからなっ!絶対嫌だからなっ!つ、つ、使ったら俺っ!お前を絶対許さないからなっ!俺……」
 もう大地は涙目だ。
「……なんだ、私のものが良いんだね?飽きたのかと思った」
 言葉で苛める博貴は全開だ。
「……ううう……止めてくれよ……」
 恥ずかしいのと、本気でそんなものを使うかもしれない博貴に怯えながらそう言った。
「私のが良いんだねっ」
 口調きつく博貴はそう言った。
 はい、良いんです……というように大地は小さく頷いた。
「……あんまり良さそうな返事じゃないねえ……一つ使ってみるかい?ほら、経験してみないと何事も分からないだろうし……」
 なあんて言い出すものだから大地はボロボロと涙が零れた。
「嫌だっ言ってるんだろ!なんでっそんな事言うんだよっ!」
「……だって大地が、私のが良いってちゃんと言ってくれないからだよ。私だって不安なんだからね。あんな偽物見て大地が興奮する顔を見たら、やっぱり私のより~って思ってしまうだろ?」
 嘘だ!興奮なんかしてねえだろっ!
 俺は青くなったんだっ!
 それにお前にそんな不安なんかある訳無いじゃないかっ!
 今だって俺を苛めてるんじゃないかっ!
 と、思うのだが、そんな事を言えば、また何を言い出すか分からない博貴であるので、大地は観念した。
「博貴のが……良い……」
「何?聞こえないよ」
 後ろで笑顔になっているのが、見なくても大地には分かった。
「博貴のが良いです。絶対良い」
「大地~」
 がばあっと後ろから抱きしめてくる博貴に大地は心の底でホッとした。
「俺……やるなら下がいい……」
 大地がそう言ったことで博貴はようやく大地を抱き上げて立ち上がった。
 ここにいたら何を言い出すか分からないからだ。
「大地もやっぱり私が一番なんだよね」
 逆らうこともせずに大地は思いっきり頷いた。



 戸浪が病院でギブスを外す日を知っていた大地は、その日に祐馬のマンションへと電話をかけた。すると上手い具合に出たのは兄の戸浪だった。
「兄ちゃん……ギブス取れたの?」
「ああ、お前にも色々迷惑かけたな。もう大丈夫だよ」
 戸浪の声はとても嬉しそうだ。
「俺さ、三崎さんに文句あったんだけど、兄ちゃんから言ってくれる?」
 大地は最初言うつもりなど無かったのだが、あの日、あの後、散々博貴に苛められ、どうして俺ばっかり……と言う気になったのだ。
 祐馬だけが得するのは余りにもむかつく!
「なんだ、あいつお前に何か言ったのか?」
「こないだ、うちに来て……あいつ、おれんちでホモビデオ見てさ……でもって博貴に色々やり方なんか聞くし、更にいろんな大人のオモチャを喜んで見てたから俺もうむかついてるんだっ!苦情いっといてねっ!」
 と早口でそう言うと速攻電話を切った。
 あーすっとした……
 大地はその後のことなど、どうでも良かったのだ。

―完―
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いかがでしたでしょうか? 分岐からは大地視点になっています。ふふ。大地の方が励んでいますねえ。それにしてもまた博貴ってば苛めモードに入っています。ああいう奴なんです。
読まれましたら掲示板もしくはメールにて感想などいただければありがたいです。おそまつでした。

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