- RELATIVE MILITARY POTENTIAL OF UNITS -
■ 相対戦力とは
相対戦力とは、あるユニットを基準とした場合、その他のユニットが基準ユニット何体分に相当するのかを算定したものです。
基準ユニットを長槍兵とした場合、騎士の相対戦力は1.11になり、騎士1体は長槍兵1.11体に相当し、騎士の方が強いということが分かります。
また、騎士が10体の場合も同じ比率で相対戦力も変化し、騎士10体は長槍兵11.1対に相当します。つまり、騎士10体と長槍兵11体でほぼ同じ戦力であると言えます。
これを活用することにより、感覚的であったユニット間の相性を客観的な数値として捉えることができます。
また、基準ユニットから受けるダメージを『被ダメージ』、基準ユニットに与えるダメージを『与ダメージ』とし、HPや攻撃速度も加味したダメージ比を『武器効率』として表記しましたので、参考にしてください。これら全ての数値には攻撃ボーナスも加味されています。
なお、ここでの数値は『ランチェスターの法則』をもとにして算出しています。計算上の結果ですから、実際に実験した場合とは結果が異なることがあります。誤差が生じる原因として、明らかなものは、このページ下部に補足として付記しましたので、参考までにご覧ください。
■ 基準ユニット - 歩兵系
■ 基準ユニット - 射手系
■ 基準ユニット - 騎兵系
■ 基準ユニット - 砲撃系
■ 基準ユニット - その他
■ 補足1 - 集中的な攻撃が行われる場合
ランチェスターの法則に当てはめて考えた場合の計算結果と実際の実験結果との間には多少の誤差があります。その誤差が生じる原因は、ランチェスターの法則は『確率的な戦闘』という条件のもとで成立するということにあります。
具体的に、射手対騎士の場合で考えてみると、計算上では騎士1体は射手4.2体に相当しますが、実際に騎士1体と射手4体を戦わせてみると、ほぼ100%の確率で騎士が勝ってしまいます。この原因は、騎士の攻撃が確率的ではなく、集中的に行われることにあります。騎士ははじめに攻撃対象としたユニットを倒すまで攻撃を続け、その後、次のユニットへの攻撃へ移ります。その為、騎士の攻撃は相手の戦力を減らす上で、最も効率よく働いていることになります。もし騎士が、ランチェスターの法則の法則で想定されているような『確率的な攻撃』、つまり射手4体を均等に攻撃するとすれば、ほぼ計算と同じ結果を得ることができます。
ランチェスターの法則の部分でも触れましたが、この法則は『広域的な戦闘』を想定されていますので、このような局所的な戦闘では単純に当てはめることができないということです。
とは言っても、AoCで実際に起こりうる重要な戦闘とは20対20など広域的な戦闘になる場合が多いので、ほぼ正しいと考えても問題はないと思います。
■ 補足2 - 射程距離を有すユニットの場合
また、ここでの計算結果には、射程距離は考慮されていません。つまり、歩兵対射手などが戦う場合、通常は歩兵が射手まで近づいていくまでの間にある程度のダメージを与えられるのですが、ここでの数値にはそういった条件が加味されていないということです。
これに加え、射手などの射程距離のあるユニットもある程度、集中的に敵ユニットに対して攻撃を行うので、補足1と同じように、射手の攻撃は相手の戦力を減らす上で幾分効率が良くなっています。従って、ここでも誤差が生じる可能性があります。
こららのことから、射程距離を有するユニットは、射程距離がないユニットあるいは射程距離が劣るユニットに対しては、ここで示されている数値以上の戦力を有することになります。
■ 補足3 - 移動速度が異なるユニットの場合
補足1や補足2で述べられることと比べれば、生じる誤差は僅かですが、移動速度が異なるユニットが戦闘を行った場合、騎士などの移動速度の速いユニットと歩兵などの移動速度の遅いユニットとでは、次の攻撃対象となるユニットまで移動するまでの時間が異なってきますので、ここでも誤差が生じる可能性があります。